社会福祉士の配置率
社会保障審議会福祉部会資料(平成18年9月20日開催/部会長:岩田正美 日本女子大教授)にて、社会福祉施設等における生活相談員等の社会福祉士資格取得割合が掲載されている。大変興味深い。 我が老健は、33.8%で支援相談員の3人に1人が取得。 特養は、23.6%で生活相談員の4人に1人が取得。 なぜか、介護療養型医療施設の数値は掲載されておらず、不明。まあ、ソーシャルワーカーの設置は任意だから仕方ないか。でも、知りたいな。 少なくとも、介護保険事業者生活相談員等においては、(介護療養型医療施設を除いて)老健支援相談員が、もっとも高い社会福祉士資格取得率を有しているという事実は押さえておく必要がある。 職種同一性を図るためには、やはり共通の教育課程、資格を取得して、ソーシャルワーカーとして一定の「共通言語」を獲得していることが前提である。資格取得必須義務を生活相談員等に課さないかぎり、我々は、たとえ同じソーシャルワーカーであったとしても、他者としてしか認識できない悲しい現状は変わらない。これは理念的な問題ではなく、他専門職同様に実践的な問題として、そう認識している。 なぜ、同じソーシャルワーカー同士で、これほどまでに会話が通じないのか理解出来た。悲しい。 以下、業務上関連している施設等のデータを掲載。
【全体】 社会福祉士会の会員の就労状況は、施設と社会福祉協議会が半数以上を占めている。 社会福祉施設等 9,204人 41.0% 社会福祉協議会等 3,138人 14.0% 医療機関 2,485人 11.1% 行政機関 1,860人 8.3% 独立型社会福祉士 317人 1.4% 事務所等 その他 5,450人 24.3% 総計 22,454人 ※上記数値は、日本社会福祉会の会員のみを対象 【介護保険事業者】 介護保険事業における生活相談員等の社会福祉士資格所持率は、入所系で約28%、適所系は約15%である。 ○施設 27.8% 介護老人福祉施設 23.6% 介護老人保健施設 33.8% ○在宅サービス 15.0% 適所介護 11.8% 通所リハビリテーション 27.1% 短期入所生活介護 23.0% 合計 18.5% 【社会福祉施設等】 社会福祉施設等における生活相談員等の社会福祉士資格所持率は、概して低い。 ○保護施設 12.9% 救護施設 12.7% 更生施設 12.6% 宿所提供施設 26.7% ○老人福祉施設 11.6% 養護老人ホーム(一般) 10.9% 経費老人ホーム(ケアハウス) 13.1% ○その他の社会福祉施設等 有料老人ホーム 7.6% 【福祉事務所】 福祉事務所における職員の社会福祉士資格所持率は極めて低い。 生保担当現業員 2.8% 5法担当現業員 3.9%