新刊案内

なかなかピンポイントな本ですね。


うつ病リワーク研究会『うつ病リワークプログラムのはじめ方』弘文堂,2009.7 B5判 並製 176ページ 定価:2940円(税込)
○解説
  うつ病からの職場復帰 ――Re-work〈もう一度働く〉ための治療とケア。  うつ病で休職する社員の増加は周知の事実。職場復帰の道が開かれてはきたものの、一時的な回復で復帰しても、また悪化し再休職に至るケースも目立つようになってきました。  いったい、どのような治療を受けたら、うまく職場復帰できるのか。  それを判定する医師は、その判断を、どの基準で決めればいいのか。  他に先駆けてその問題に取り組んできた「うつ病リワーク研究会」の復職支援プログラム(リワークプログラム)を、医師、看護師、心理士、作業療法士らのチームがどのように治療に反映させているか、事例を交えながら紹介します。 ●リワークプログラムは全人的な援助です。職場で働いて病気になり、悲しい、悔しい思いをしながら、でも、自分と家族のために、もう一度職場に戻ろうとしていくプロセスへの支持、他の参加者との支えあい、プログラム全体から受ける癒しなどが必要です。(中略)リワークとは、患者さんが、病気を自分の一部として受け入れながら、社会に復帰していくプロセスです。病気であることを受け入れた上での、自分の人間性、同一性再獲得のプロセスといってもよいでしょう。(本書「はじめに」より)
主要目次
  第1部 うつ病リワークプログラム 理論と実際     1.うつ病リワークプログラムの現代的意義     2.うつ病リワークプログラムの経緯と背景     3.うつ病に関する心理教育     4.プログラム作成のポイント     5.評価方法のポイント     6.スタッフのかかわり     7.アクシデントへの対応     8.リワークプログラムの実務 第2部 うつ病リワークプログラム 各施設の実践例     NTT東日本関東病院     メディカルケア虎ノ門     品川駅前メンタルクリニック     宇治おうばく病院     さっぽろ駅前クリニック