平成20年のMSWの数は全国に17,883.6人

厚生労働省は、昨年11月26日に「平成20年 医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況」を発表しました。なお、e-Statには本稿執筆時点(2010.1.9)ではデータはアップされていません。 平成20年度は、『病院報告』及び『医療施設調査』両データが揃う3年に1回のタイミングであり昨年から楽しみにしていたデータです。 早速、MSWの全国数について調べた結果以下の通りでした。 ○平成20年MSW数(常勤換算数)=A+B=17,883.6人 (内訳) A 病院総数(一般病院+精神病院):医療社会事業従事者9200.9人+社会福祉士4,581.2人=13,782.1人 B 一般診療所(診療所総数から歯科診療所数を引いた数):医療社会事業従事者1,862.5人+社会福祉士2,239.0人=4,101.5人 ※データは、平成20年10月1日現在 興味深かったのは、一般診療所におけるMSW数が平成14年は3,15.2人、平成17年は3,004.9人と横ばい~減少傾向にあったのに対して、平成20年では4,101.5人と、平成17年と比較して1,096.6人の増加に転じていることでした。診療所に勤務するMSWの活躍が期待されます。 加えて、病院総数増加分924.1人の100%、一般診療所増加分1096.6人の68.3%は社会福祉士の増加でした。 ちなみに、病院総数における医療従事者の平成20年値は、以下の通りです。リハ職の増加が目立ちますが、MSWも頑張っていますね。 看護師    636,970.8人(前年比増加率+3.0%) 医師     187,947.6人(+2.2%) 理学療法士   38,675.3人(+11.2%) 作業療法士   24,456.7人(+12.3%) MSW      13,782.1人(+7.2%) 言語聴覚士     7,869.2人(+16.8%)