新刊案内

『障害の政治』で知られる、マイケル・オリバーの著作です。 以下、金剛出版HPより転載。
マイケル・オリバー,ボブ・サーペイ著/野中 猛監訳/河口尚子訳『障害学にもとづくソーシャルワーク障害の社会モデル』金剛出版,2010.5 A5判 256頁 定価3,990円(税込み) 2010年5月刊 ○内容紹介 社会運動の中で練り上げられてきた「障害学(Disability Studies) 」は,障害について考え,実践するための基本的視座として定着しつつある。  本書は,障害学の根本概念である「障害の社会モデル」の提唱者であり,世界の障害学を牽引し続けてきた著者による福祉専門職のための障害学入門であり,専門職に自らの実践への再考を促す問題提起の書である。   障害(ディスアビリティ) を「社会が個人に強いる制約」と定義する社会モデルから既存のソーシャルワークを検討したうえで,著者たちはソーシャルワーカーが今後障害者の支援において生き残っていく途を,障害者を「クライエント」ではなく「市民」と捉え,ともに社会を変えていくことの中に示している。  障害者の側に立つ実践を触発し,障害者と社会の新たな関係のための討議をひらく,イギリスで版を重ねる重要文献の本邦初訳。 ○目次 日本語版への序 第3版へのまえがき イギリスにおける重要な障害関連法制 はじめに:背景 第1章 ソーシャルワークと障害 第2章 障害について考える 第3章 インペアメントの原因とディスアビリティの生成 第4章 家族における障害 第5章 障害とともに生活する 第6章 障害の法的および社会的な文脈 第7章 結論と実践への示唆 付録:障害学に関するインターネット上のリソース 解題:障害学とソーシャルワーク 監訳者あとがき