新刊案内

職場の帰りに立ち寄った本屋で偶然目にとまり購入。久しぶりのヒットで、あっという間に了読。
岩月伸郎『生きる哲学 トヨタ生産方式 大野耐一さんに学んだこと』幻冬舎,2010.5 ○著者略歴 岩月 伸郎 1945年愛知県岡崎市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。69年、トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)に入社し、元町工場工務部に配属。70年、張富士夫氏らが指導に訪れた際、トヨタ生産方式と出会う。以降、生産方式の生みの親である大野耐一氏からも直接指導を受け、社内やグループ会社への導入に携わる。99年、同社取締役ヨーロッパ・アフリカ本部長。2001年にはデンソーの常務取締役に。その後、専務、副社長などの要職を歴任。現・顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ○目次 トヨタ生産方式との出会い 非常識を常識に変えるイノヴェーション 生産計画は造れる能力?売れる数? 人を育てる 内製?外注?どう決めるのか 減量生産?限量生産? 一人二役 人間尊重・人への敬意と温かさ ○印象に残った言葉 ・教育とは、それを受ける対象者が知らないことを新たに教えること。訓練とは、すでに知っていることを、いかに確実にスピーディーに繰り返せるようにするかということ。(p99) ・部下は自分がやる仕事のすべてを自分では決められない。その大半は上司が決めている。だから上司の責任は重大だ。(中略)部下の仕事にムダがあってはいけない。部下のやっていることからムダをとること、ムダをそぎ落として価値を生み出す仕事だけに昇華すること、それが上司たる者の最大の責任であり義務だ。(p191) ※大野耐一氏の言葉として著者が紹介。 【関連】