新刊案内

8/14の介護福祉の話にて紹介されていて知りました。 もともと古瀬先生のお名前は大熊由紀子さんのHP内にある「物語・介護保険」で知りました。そのご本人からこのBlogにコメントをいただいた時はとても驚いたのを覚えています。 介護保険に対する評価は色々とあるかと思いますが、その渦中の一人の視点から、介護保険が実施されるまでの紆余曲折を取り上げており、連載当時から大変興味深く読ませて頂いていました。特に、官僚、自治体職員、運動団体の代表、研究者の普段は見ることのない横顔を見られるのがこの記事の秀逸な点だと思います。 今回「新事実を加筆し」て書籍化したとのこと。介護保険の一つの歴史として重要な資料となることでしょう。 ○内容 30年を超える綿密かつ広範な取材に基づき、図版と写真を豊富に駆使しながら、介護・介助の問題の諸相、日本の福祉が直面する現実を浮き彫りにし、日本人の生のあり方を問う。福祉と医療、現場と政策をつなぐ幅広いネットワークを構築し、実践的な問題提起を続けてきた著者ならではの労作。これからの日本をどのように構築するのかを考える上で必読の書。 ○上巻目次 デマと「日本型福祉」/「自立」vs「自立」/日本型福祉が生んだ二つの「日本型悲劇」/“認知症難民”と消えた日本のデータ/「ヨメ」たちの反乱/「ぼけ」を社会問題にした男たち/「寝たきり」は「寝かせきり」/寝たきり老人ゼロ一〇カ条の秘密/日本型福祉に反逆した介護対策検討会/ゴールドプラン男は度胸三人組〔ほか〕 ○下巻目次 犬猿の仲を結んだキラリと光る縁結び/二つの「まさか」が…/村山首相誕生秘話/第六サティアンにて/自治労が輝いていた時代/一万人市民委員会登場/二つのコムスン/出会い、そして、真夜中のヘルパー/危うし「介護保険」/毎日徹夜、未明の会議〔ほか〕