「『民主党政権の医療政策には評価できる点が見あたらない』二木 立 日本福祉大学教授・副学長インタビュー」『DIAMOND ONLINE』2011年3月31日
「『民主党政権の医療政策には評価できる点が見あたらない』二木 立 日本福祉大学教授・副学長インタビュー」『DIAMOND ONLINE』2011年3月31日
DIAMOND ONLINEホームページにて、二木立先生の最新著『民主党政権の医療政策』勁草書房,2011.2をベースにしたインタビュー記事が掲載されています。
民主党のマニフェストに掲載されていたMSWの雇用増大は見事に「なかったこと」になっていますね。
○内容
不安定な民主党政権下、日本の医療政策はどうなるのか。自公政権からの流れを踏まえて、実証的な分析でその現実をあぶり出す。疲弊する医療現場を支える医療改革ができるのか? 財源はどこに? 医療ツーリズムの見通しは? 「公平・良質・効率的な医療」を提唱する著者が、民主党の医療政策について、初めての包括的議論を繰り広げる。
○目次
目次
はしがき
第1章 政権交代と民主党の医療政策
はじめに
第1節 2009年の政権交代の意味──イギリス・アメリカ・韓国の政権交代とは異質
第2節 民主党の総選挙マニフェストの医療政策──実は自民党との差は小さかった
第3節 鳩山政権の医療政策──公約違反と「政治主導」による混乱
第4節 菅政権の「新成長戦略」の医療政策の複眼的評価
第5節 民主党政権の今後の医療政策──不確定で流動的だが「抜本改革」はない
補足 民主党政権の社会福祉・社会保障政策の特徴と私の「仮説」
第2章 民主党政権の医療政策の逐次的検証
第1節 民主党政権の医療政策とその実現可能性を読む
第2節 民主党政権の医療改革手法の危うさ──政権発足後3か月間の仮評価
第3節 2010年診療報酬改定報道の3つの盲点
第4節 参院選後の医療政策の見通し
第5節 「新成長戦略」と「医療産業研究会報告書」を読む
第6節 医療ツーリズムの市場規模の超過大表示──日本政策投資銀行レポートの検証
第3章 民主党政権下の混合診療原則解禁論争
第1節 混合診療に係る2009年高裁判決と全面解禁論の消失
第2節 混合診療原則解禁論の新種「ビジネスクラス理論」を検討する
第3節 行政刷新会議WGが投じた混合診療原則解禁論の変化球
第4節 「保険外併用療養の範囲拡大」はごく限定的にとどまる──2010年6月閣議決定の正しい読み方
第5節 混合診療原則解禁論はなぜゾンビのように復活するのか?
補論 国民皆保険解体論の系譜とその顛末
第4章 政権交代と今後のリハビリテーション医療
はじめに
第1節 前政権の医療・介護政策から今後のリハビリテーション医療を予測する
第2節 民主党(政権)の医療政策から今後のリハビリテーション医療を予測する
第3節 今後のリハビリテーション医療についての2つの選択
第5章 自公政権末期の医療改革提案批判
第1節 財政制度等審議会2009年「建議」の医療改革方針を読む──時代錯誤の主張と診療報酬抑制の新たな手法
第2節 医療提供の仕組みを国が統制してはいけない──医療界・医学界主導で専門医制度の確立を
第6章 医療費抑制政策の検証と改革提言,川上武氏の業績
第1節 日本における医療費抑制政策の転換と財源選択論争──第5回社会保障国際会議での報告
第2節 医療・健康の社会格差と医療政策の役割──日本学術会議市民公開シンポジウムでの報告
第3節 川上武先生の医療政策・医療史研究の軌跡と現代的意義──「川上武に学ぶ」リレー講演会での報告
コラム 川上武先生の思い出──3つの名言