新刊案内

大阪市立大学の岡田進一先生の日本語単著が発売されたようです。 岡田進一『ケアマネジメント原論 ~高齢者と家族に対する相談支援の原理と実践方法~』ワールドプランニング,2011.6.5 ○著者プロフィール http://www.life.osaka-cu.ac.jp/cgi/pro.cgi?4211 ○内容 ケアマネジャーを目指す人、もう既にケアマネジャーとして活躍している人がいます。そのなかにケアマネジメントの本当の意味がわかっている人が何人いるだろうか?わかっていると思っていたその理論が間違っていたとしたら…いままで唱えられていた実践がいまの時代から乖離していたとしたら…どうしますか?本書は、いままでの書籍にはなかった理論が記されています。 ○目次 第1章 ケアマネジメントの考え方

  1. ケアマネジメントの起源と変遷
  2. ケアマネジメントモデルとケアマネジメント実践分析枠組
 
第2章 相談支援における原則および視点
  1. バイステックの原則 (The Biestek's Principles)
  2. 生態学的・システム的な視点(Ecological・Systems Perspective)
  3. 病理モデルと生活モデルの視点
  4. エンパワメント・ストレングス・アドボカシーの視点
  5. パーソンセンタードの視点
  6. ポジティブ心理学の視点
  7. 相談支援における原則・視点の効用と原則・視点とQOLの関係
 
第3章 自己決定要因を理解するための諸モデル
  1. ケアマネジメントにおける自己決定支援の重要性
  2. モチベーションモデル(Motivational Model)
  3. ヘルスビリーフモデル(Health Belief Model)
  4. 合理的・計画的行動統合モデル(Reasoned Action,Planned Behavior and the Integrated Behavioral Model)
  5. 自己決定要因を理解するための諸モデルと新たなモデル
 
第4章 ケアマネジメントにおける一般的なプロセス
  1. ケアマネジメントにおける支援プロセスの全体像
  2. インテークとアセスメント
  3. ケアプランの作成
  4. ケアプランの実施・モニタリング
  5. 評価・終結
 
第5章 生活ニーズアセスメント
  1. 生活ニーズの考え方
  2. 生活ニーズの理論的枠組みと構造
  3. 生活ニーズの視点と分類
  4. 生活ニーズアセスメントの基本的枠組
 
第6章 生活ニーズアセスメントからの暫定的なケアプランの作成
  1. 生活ニーズアセスメントからの暫定的なケアプランの作成
  2. 暫定的なケアプラン作成における留意点
 
第7章 ケアプランの実施・モニタリング・アドボカシー・フォローアップ
  1. ケアプランの実施とモニタリング
  2. 利用者に対する配慮
  3. 介護家族に対する配慮
  4. 地域社会への配慮
  5. モニタリングを通してのケアマネジャーの自己評価とサービス評価
 
第8章 ケアマネジメントでのチームアプローチ
  1. チームアプローチの利点と難点
  2. チーム維持のための留意点
  3. チーム形成における形成段階の考え方
  4. チームアプローチにおけるコミュニケーションでの留意点
  5. チームアプローチを行うための効果的な会議のあり方
  6. 医師との連携のあり方
 
第9章 ケアマネジメントでの残された2つの課題 -認知症ケアと終末期ケア-
  1. 認知症をもつ利用者に対する理解のあり方
  2. 認知症ケアにおける基本的対応
  3. 終末期にある利用者に対する理解のあり方
  4. 終末期ケアにおける基本的対応
  5. 認知症ケアあるいは終末期ケアを行う
【参考】 ・岡田進一「白澤『ケアマネジメント論』の進化と今後の課題」大阪市立大学大学院白澤政和教授退職記念論集編集委員会編『新たな社会福祉学の構築 白澤政和教授退職記念論集』中央法規.2011.pp.386-396