映画×ソーシャルワーカー

社会派作品で知られるイギリスのケン・ローチ監督(75)の息子ジム・ローチ監督が『オレンジズ・アンド・サンシャイン(原題) / Oranges and Sunshine』という映画を2010年秋に完成させていることを知った。主人公は、イギリスで実際にソーシャルワーカーとして働いていたマーガレット・ハンフリーズ氏(67)。同氏が執筆した『からのゆりかご(邦題) / Empty Cradles』1994を題材とした、実話に基づく映画である。日本での上映については不明だが、早く観てみたい作品だ。 『オレンジズ・アンド・サンシャイン』ホームページ(英語) http://www.orangesandsunshine.com.au/ ○内容 英ノッティンガム社会福祉士マーガレット・ハンフリーズは 「児童移民制度」によって 英国からオーストラリアらの連邦諸国に移住させられた 孤児が過酷な環境で働かされ、虐待を受けている 実態を告発する ... 【知識】 「児童移民制度」(Home Children)は英政府が 1896年に 開始した福祉制度で 13万人以上の孤児が強制的に連邦諸国へ移住させられた。 虐待問題は 1980年代になって明るみになり、2009年に 英首相が公式に謝罪した。 ○関連記事 ・「巨匠ケン・ローチの息子が、児童移民問題に切り込む社会派映画で監督デビュー」『映画.com』2010年9月22日 http://eiga.com/news/20100922/17/ ・「イギリスの黒い歴史と言われた「児童移民制度」における虐待や強制労働を、政府相手に告発した社会福祉士、マーガレット・ハンフリーズを直撃!」『シネマトゥデイ』2011年10月29日 http://www.cinematoday.jp/page/N0036509 Oranges and Sunshine Trailer 映画予告 Margaret Humphreys interviewed on Oranges and Sunshine マーガレット氏インタビュー