日本精神保健福祉士協会の会報誌『PSW通信』2012.1.15,№176

日本精神保健福祉士協会の会報誌『PSW通信』2012.1.15,№176に、柏木一恵副会長(浅香山病院)の巻頭言(羅針盤)が掲載されています。 「今や連携・協働という用語はソーシャルワーク実践のキーワードになっているようです。しかしその連携や協働という作業は(介護保険施行から)12年を経て十分に稼働しているのでしょうか?少なくとも自分の現場では明快にハイと答えることはできません。(中略)急性期病院から療養型病院に円滑に転院できる仕組みであったり、病院から居宅事業所にケアマネジャーを依頼するための連絡であったり、他の専門職と一緒に仕事をするだけで連携であると考えている専門職も決して少数派とは言えないのではないでしょうか? 私は認知症高齢者に関わってきた経験から連携や協働という言葉が政策に絡み取られ、行政がその取り組みを強化する時代をなぜか素直には喜べず、かといって一向に連携システムが充実しないことに苛立ち、異なる専門職とのやりとりにも疲弊し、ケアカンファレンスの開催や情報共有ツールの作成にも当事者不在の不安を覚えています。」 何だか、とても「しっくり」くる表現だと思いました。