「もう病院で死ねない ~医療費抑制の波紋~」『クローズアップ現代』(2012年5月29日)

「もう病院で死ねない ~医療費抑制の波紋~」『クローズアップ現代』(2012年5月29日)が放送されたようです。 ○映像(冒頭の8分20秒が観られます) http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3205.html ○レポート http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3205_all.html 舞台は、横浜市立みなと赤十字病院。退院調整看護師の佐伯沙羅さんが登場します。 同院の療養・福祉相談室には、医療ソーシャルワーカー4名、精神保健福祉士2名、看護師4名が在籍。 正確な社会保障制度への理解、患者・家族の思いをきちんと受け止める態度。病院と患者の間に立つためのポジショニングの意識、具体的なネットワーキング・調整・交渉能力の向上が必要と感じました。 しかし、やはり退院援助は個別問題というレベルではなく、社会問題なのだと改めて思いました。 転院問題を考える会の次の文は、至極もっともな問題意識だと思います。 http://www.geocities.jp/teninmondai/ 「問題認識として、患者・家族が希望した転院を別にすれば、現在進められる転院は、医療機関主導の転院である。一方、MSWは患者・家族の主訴をもってスタートし、その主訴実現に向け、その主訴に沿って共に歩む、と教科書は教えている。従って、患者・家族の主訴でない転院依頼にMSWはどう対応するのか。このことの検討が会としての第一の課題となっている。第二に、転院していく患者・家族の思いを、どのようにか社会に「声」として発信し、「転院」が社会問題になっていない現状から、社会問題化する方法を探ろうとしている。」