「診療報酬不正:保険指定3月解除 豊岡会、2病院売却へ」『毎日新聞』2012年12月04日

透析患者の長期療養入院先がますます無くなります…。 以下、毎日新聞HPより転載。
「診療報酬不正:保険指定3月解除 豊岡会、2病院売却へ」『毎日新聞』2012年12月04日 多額の診療報酬を不正に受給していたとして、厚生労働省東海北陸厚生局は3日、愛知県豊橋市の医療法人「豊岡会」が運営する岡崎三田病院(同県岡崎市)と、はまなこ病院(浜松市北区)の保険診療機関の指定を来年3月1日付で取り消すと発表した。取り消し後、2病院は保険診療が原則5年間できなくなる。同会の集計によると、2病院の不正請求額は計約33億円に上るという。  同厚生局によると、両病院は産休中の看護師が出勤しているなどとした虚偽の届け出で看護師数を水増しするなどし、診療報酬を不正に請求、受け取った。06〜11年の不正受給額は、岡崎三田病院が約15億8000万円、はまなこ病院は約4億8000万円に上った。  豊岡会の鈴木道生理事長と弁護士は3日、2病院を売却する方針を記者会見で明らかにした。複数の医療法人と交渉中という。入院患者の診療を引き続き行い、医師や看護師らの移籍を含む条件で売却したいとしている。  売却交渉がまとまらない場合は、患者負担は据え置き、差額を同会が負担する方針だ。また、近隣の病院への転院先も探すという。  他の2病院を含む豊岡会の計4病院などによる医療報酬、介護報酬の不正・不当請求は総額約90億円に上る見通しだ。同会は10年以上かけて分割で国に返還する方針だが、吉田良夫弁護士は「法人の運転資金は十分あり、2病院を手放しても経営に影響はない」と説明した。鈴木理事長は会見で「患者と家族、保険者ら関係者に多大な心配と迷惑をかけた」などと謝罪した。【駒木智一、清藤天】