金城学院大学医療ソーシャルワーク研究会

12月8日、金城学院大学サテライトキャンパスにて、金城学院大学医療ソーシャルワーク研究会に講師として出席しました。 テーマは、「社会資源情報の部内共有の取り組み~社会資源データベースを用いて~」です。 冒頭で、厚生労働省『病院報告』各年版によると、平成14年から平成23年間で1病院あたりのMSW数は2-3倍に増えていることを提示。マクロでみると平成14年当時、400-499床規模の病院以上でなければ常時2名以上の勤務体制ではなかったのが、平成23年には100-149床規模のいわゆる小規模病院でも常時2名以上の勤務体制となり、幅広い病床規模の病院で複数体制でソーシャルワーク業務を展開する時代になっていること。そのため、部署内で情報共有をすること、またそのためのツールが必要であることをお話しました。 参加者は20名弱。殆どが、金城学院大学の学生さんでした。中には大学1年生の学生さんも(驚)当初は、現役の医療ソーシャルワーカーを対象にお話をする予定でしたが、結果的には学生さん向けの講義となりました。 スライドのおまけには、私の勤務先の18年前の写真を公開。日曜クラブといって、適応障害、慢性疾患、不登校の児童を対象に開いていた会です。当時、家族療法を本格的に取り入れて、クライエントと契約の上で、面接室にワンウェイミラーを設置。ミラー越しに隣の部屋から別のソーシャルワーカーが面接の様子を観察するといった具合です。 昨今、退院援助が毎月の医療ソーシャルワーカー業務の5-6割を占めています。社会資源に結び付けたくても社会資源がなかった。また、そもそも社会資源を結びつければ解決する性質の生活問題ではないケースに対して積極的にソーシャルワークを展開していたことに、私は誇りを持っています。 社会資源に関する講義をしながら、社会資源と離れたソーシャルワークの重要性について強く思いを抱いた、不思議な時間となりました。 PC082121.jpg  当日の様子