ジェネラリスト中部2012

本日、名古屋大学医学部附属病院にて『ジェネラリスト中部2012』 という会に出席しました。同名の実行委員会(実行委員長 大島伸一国立長寿医療研究センター)が主催。キャッチコピーは、コミュニティにおける医療の未来を考える本格的他職種討議イベント、とのこと。参加者は200名ほど。今年の7月16日に、Generakist Japan2012(ジェネラリスト全国会議)が東京大学で開催されており、その中部版という位置づけです。 どういう人を主な対象としているのか全く分からなかったのですが、職場の上司と、愛知県医療ソーシャルワーカー協会副会長がシンポジストになっていたので、ご近所ということもあり出席しました。 そもそも、この会の存在を知ったのは、ある日、本会のシンポジウムのコーディネーターが勤務する病院図書室の司書から、愛知県医療ソーシャルワーカー協会『医療ソーシャルワーク』に掲載されている上司の論文を送ってほしいというメールが届いたことがきっかけでした。コーディネーターの方も司書も大変熱心な方でした。 パネルディスカッションで印象に残ったことは、以下の通り。 ・安藤明夫氏 現在中日新聞社編集員 55才。実家で中日新聞を読んでいた時、いつもいい記事を書かれていたことを覚えています。知的障害を伴う重度の自閉症のある息子さんがいらっしゃるとのこと。このことは、同氏のBlogで公表されています。毎日新聞野沢和弘記者と通ずるものを感じました。 ・18トリソミー鈴木志信君(1才)の話は涙無しには聞けませんでした。小児在宅医療の関係者が一堂に会する第1回あいち小児在宅医療研究会が、今年の11月18日に開催され、今後毎年開催されるとのこと。小児科病棟担当のMSWにとっては注目ですね。 ・志信君の支援を行ってきた、訪問看護ステーションななみ名古屋市熱田区) 代表取締役富士恵美子氏。ボランティアナースの会キャンナス名古屋代表でもある。中日新聞で活動も紹介されていました。 ・愛知県心身障碍者コロニー中央病院に勤務していた小児科医 辺見勇人氏(38)が、2014年度中に全国でも珍しい小児在宅医療中心のクリニックを、名古屋市で開業する準備を進めている。現在は、愛知県東海市にある内科伊藤医院で勤務中。 ・吉村学氏 岐阜県にある揖斐郡北西部地域医療センター 山びこの郷 管理者。なかなかの山深い町です。同施設は、無床診療所、老健(59床)、居宅、訪問リハ、訪問看護訪問介護、通所リハからなる複合施設。研修医を患者宅へ泊まらせて、翌日患者と一緒に病院に通院させるという取り組み(ホームアンドアウェイ研修)がとても印象的でした。 12月10日(第3006号)週刊医学会新聞「ごちゃまぜ」で医療・介護の顔の見える関係をつくろうに吉村氏の記事が掲載されています。 参加者の多くは、総合診療内科医・家庭医や医学生だったように思います。皆さんとても気持ちの熱い方々でした。こんなに熱意を持った医師がたくさんいると思うと、医療界も未来が明るいなと思いました。 以下は、午後のシンポジウムの写真です。 NEC_0002.JPG 村居巌氏 愛知医科大学病院医療福祉相談室 課長 愛知県医療ソーシャルワーカー協会副会長 NEC_0004.JPG 大羽基貴氏 介護老人保健施設ハビリス一ツ木 医療社会福祉部 担当員 NEC_0005.JPG シンポジウム会場の様子1 NEC_0006.JPG シンポジウム会場の様子2