中島みなみ「知っているようで知らない『交通事故の対処法』 国交省がパンフ8万部作成」『response』2014年6月2日

整形外科や脳神経外科病棟、回復期リハビリテーション病棟のMSWにとって交通事故患者・家族への支援は介入量が比較的多いかと思います。各相談室の受付に同パンフレットを置いておくのも良いかもしれません。

国土交通省『交通事故にあったときには』2014年3月
https://www.mlit.go.jp/common/001034458.pdf

以下、上記パンフレットより抜粋。

②怪我をしたとき
(2)医療ソーシャルワーカー(MSW)
 病院には、医療ソーシャルワーカーという専門職が「医療相談室」や「地域連携室」等(病院によって呼称は様々)に配置されている場合があります。医療ソーシャルワーカーは、病院の患者やご家族の心理的・社会的・経済的問題の解決の支援や退院(転院)、社会復帰の支援などを行います。医療ソーシャルワーカーへ相談することによって、問題解決の糸口につながります。

中島みなみ「知っているようで知らない『交通事故の対処法』 国交省がパンフ8万部作成」『response』2014年6月2日
http://response.jp/article/2014/06/02/224498.html

国土交通省自動車局が、事故直後の対応と支援制度を網羅したパンフレットを作成し、注目されている。
一般的に思い浮かべる交通事故の対応とは、警察に連絡することと救急車を呼ぶことぐらいだ。しかし、それは最初の一歩で、その先には治療やリハビリ、その費用の手当て、もしかしたら後遺障害が残るかもしれない、さらに自賠責保険などの請求もあれば、場合によっては損害賠償を伴うことになる可能性もある。
自動車局保障制度参事官室がまとめたパンフレット『交通事故にあったときには』には、そのすべてが簡潔にまとめられていて、漠然と交通事故を思い浮かべていた時とは違う、より広い事故の対応を理解することができる。
例えば、一家の担い手が亡くなった場合、遺族に対する年金はどうなるのか。収入が途絶えてしまった時、資金的な支援はあるのかや、担い手に障害が残ってしまったとき、子供に支援はあるのかなどについても簡潔にまとめられている。
不幸にして事故に遭遇した場合、このパンフレットに書かれていることは体験として知ることになる。しかし、想定していない事故の当事者になった時には、その対応に追われて、それどころではないかもしれない。とりあえず、いろいろな相談窓口が存在することを知るだけでも、運転者にとってプラスにはなるはずだ。事故対応について、わかっているようでわかってないことを、このパンフレットは気が付かせてくれる。
8万部作成されたパンフレットは、損保各社や医療ソーシャルワーカー、支援専門員の団体、自治体の事故相談所などに配布された。国土交通省のホームページにも掲載されている。

国土交通省のトップページからパンフレット名「交通事故にあったときには」で検索すると、全文がPDFファイルで表示される。