厚生労働省「患者の意思を尊重した人生の最終段階における医療体制について」2014.6.27

いよいよ募集が開始されました。10機関のうち、MSWを相談員として「手上げ」する医療機関が数多く出て欲しいものです。

厚生労働省「患者の意思を尊重した人生の最終段階における医療体制について」2014.6.27
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html


「終末期医療“モデル医療機関”を公募- 厚労省、課題検証や体制整備へ」『CBニュース』2014年6月27日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/43129.html

 終末期医療の課題検証や実施体制の整備につなげようと、厚生労働省は27日から、「人生の最終段階」にある患者の意思を尊重した医療を提供できる“モデル医療機関”の公募を始めた。関係者の調整を担う相談員を配置し、患者の相談支援を行ったり、地域の診療所・施設と連携したりすることなどが条件で、応募書類の提出期限は来月25日。厚労省は「モデル事業を通して、適切な体制のあり方を検証する」としている。【新井哉】
 終末期医療をめぐっては、2007年に厚労省が「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」を公表しているが、「十分認知されていない」と周知不足を指摘する意見もあった。特に医療現場では、終末期の判断に迷うケースも少なくなく、医療系の学会で独自にガイドラインを策定する動きも出ていた。
 今年3月に厚労省の「終末期医療に関する意識調査等検討会」がまとめた報告書でも、厚労省ガイドラインの問題点に言及。「ガイドラインの普及や活用が不十分」とし、医療機関内に複数の専門家で構成する委員会を設置し、医療福祉従事者の活動を支援する必要性を提示していた。
 こうした指摘などを踏まえ、厚労省は“モデル医療機関”に相談員を配置し、患者の相談支援や関係者の調整を行うことで、課題の検証や問題点の改善を図る事業を立案したという。
 この事業は10施設で行う予定で、実施する医療機関に対し、▽看護師や医療ソーシャルワーカーなどの相談員を1人以上選び、国立長寿医療研究センターの相談員研修に参加させる▽相談員が積極的に活動できるよう環境整備に努める▽相談支援は相談員を中心に医師を含む多職種による医療・ケアチームで実施する▽地域の医療機関や施設などと連携し、退院後も患者の情報共有やフォローアップを行う―ことなどを求めている。