第24回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会@ホテル日航奈良

昨日は、第24回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で発表するために日帰りで奈良県へ行ってきました。前日に風邪を引き喉をやられてしまい、発表では声が裏返る羽目に…。

テーマは、「独居の在宅酸素療法実施患者の社会生活・療養生活上の諸問題」。独居のHOT実施患者の社会・療養生活上の諸問題について8名の患者からの聞き取りをもとに明らかにし、それらに対する支援上の課題と当院での取り組みについて報告しました。

発表の冒頭で座長から「我々医師は、普段治療にばかり目がいちがちです。患者さんの幅広い困りごとに関られているソーシャルワーカーの存在は大変重要です」と紹介頂いたことが嬉しかったです。ソーシャルワーカーによる発表は私が調べた限りでは、霧ヶ峰つだ病院の末松利加氏と自分を含めて461演題中2演題のみ。末松氏の発表は前日だったため残念ながら拝聴できませんでした。発表に対する質問は、患者のフォローアップや介護が必要な方の通院支援に関する社会資源の有無など具体的なことについて頂きました。

呼吸器分野はCOPDやNTMなど、がんと同様に早期から患者・家族にMSWが介入することにより、意思決定支援や介護サービスの適切なコーディネートが可能となる意義深い分野だと思います。

今年の10月に呼吸器病棟の担当から外れたため、4年連続で発表してきたこの学会とも今回でお別れです。発表の機会を与えて下さった、呼吸器内科部長と部署のみなさんに感謝。

これからは、消化器内科とがん・緩和ケアでのソーシャルワーク実践を模索します。

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