平成27年度 がん相談支援センター相談員基礎研修と認定がん専門相談員

平成27年度 がん相談支援センター相談員基礎研修(1)(2)の募集が2月4日から開始された。
http://ganjoho.jp/hospital/training_seminar_new/consultation/basic1_2/index.html

大きな変更点は、以下3点。

厚生労働大臣による指定を受けたがん診療連携拠点病院以外の病院は、受講料が有料に。
・集合研修方式からeラーニング方式に変更
・定員は撤廃

かなりの変更である。昨年夏の基礎研修(3)で既にアナウンスメントはあったが、各機関は対応が必要である。(3)はまだ募集開始していないが、集合研修方式は変わらないものの受講料や厚生労働大臣指定とそれ以外で研修枠組みが異なるなど変更点もあることが要注意だ。

なお、「国立がん研究センターではこのたび『認定がん専門相談員』の認定事業を開始することとなりました。 また、全国のがん相談支援環境の充実を目指して「認定がん相談支援センター」の認定事業も併せて開始いたします。」とのこと。
http://www.ncc.go.jp/jp/cis/project/certification/index.html

「認定後は、がん相談支援センターの利用者に資するため、施設ごとの『認定がん専門相談員』の人数および『認定がん相談支援センター』の認定取得状況を公表いたします。詳細については、今後公開予定の募集案内をご覧ください。

なお、本認定事業は国立がん研究センターが独自に実施する事業であり、現段階ではがん診療連携拠点病院等の指定要件において「認定がん専門相談員」の配置や『認定がん相談支援センター』の設置は求められていません。 」

ポイントは、「現段階では」という文章。これは素直に読めば将来的には指定要件としますよと予告している。こちらも、国の指定や都道府県の指定を予定している病院にとってしっかりと動向を押さえておく必要があろう。

内容的には、継続的に研修を受けて自己研鑚を行い、申請することで認定を受けるという趣旨。新たに別枠の集合研修が提供される訳ではない。

「認定医療社会福祉士で認定がん専門相談員の○○です。」「認定看護師で認定がん専門相談員の△△です。」

相談者は、何が何だか訳が分からないであろう。認定花盛りである。