「奨学金から塾代、生活保護費減らさず 厚労省が見直しへ」『朝日新聞』2015年9月22日

少し前の記事になりますが、重要な内容と思い転載します。本文の末尾にある「文部科学省などによると、昨年度の大学進学率(短大などを含む)は73・0%だが、生活保護世帯に限ると31・7%に落ち込む。」という文章が特に印象的でした。

高校生が、標準的な教育に加えて学ぶためにはその費用を自身でアルバイトをして稼ぐ必要があり、さらに大学の受験料や入学料を含めると、大学進学は本当に大変なことだと思いました。

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奨学金から塾代、生活保護費減らさず 厚労省が見直しへ」『朝日新聞』2015年9月22日
http://www.asahi.com/articles/ASH9L4WC0H9LUTFL00H.html

生活保護を受けている家庭の高校生がアルバイト代や奨学金を塾代に使うと保護費を減らされるルールが、10月から見直されることになった。政府は子どもの貧困対策に力を入れており、親から子への「貧困の連鎖」を防ぐ狙い。塾代にあてる場合は生活保護費の減額対象外とするよう、厚生労働省が運用を変える。
 生活保護費は最低限の生活に必要な費用に対し、世帯収入や資産をあてても足りない分が支給される。収入が増えると、その分は支給額が減らされる。
 収入には子どものアルバイト代や奨学金も含まれる。だが、昨年夏に政府が閣議決定した子どもの貧困対策大綱に「進学費用の経費にあてられる場合は収入と認定しない」と盛り込まれ、厚労省はルール変更を決定。今年10月以降は塾の授業料や模試代、入会金、教材費、塾に通う交通費に使う分は収入として扱わないことにする。