「病院を転々 “綱渡り”療養」『中日新聞』2016年6月28日

「病院を転々 “綱渡り”療養」『中日新聞』2016年6月28日
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20160628145047581

なんとも違和感のある記事でした。

・(名古屋)市内の病院を転々としている
・1年半だけで転院は7回目
・入院から1カ月ほどすると、病院のケースワーカーに次の転院先の希望を伝え調整してもらう

人口の多い名古屋市内では一般的なことなのでしょうか。西三河医療圏では日常業務において「長期間入院できる療養病床は数が少なく空きが見つからない」ことはありません。費用については、消化管異常がなければ医薬品としてのラコールを経管栄養剤として使用すれば食事代は0円(病院によってはあえて食品扱いのものを使用して食事代として請求)。病衣をレンタルするか持参するかは別として、基本オムツ代+雑費(病院による)となります。つまり、良心的な療養病床であれば、病衣を持参すると仮定しておむつ代約2万円程度で入院費用(月額)が収まると思います。交通費は面会の頻度によるでしょう。

気管切開をしているため医療区分2。療養病床入院基本料の算定条件を維持するために療養病床側も受入がスムーズと思います。

薬価の高額な何らかのお薬を必要としているか、療養病床では対応できかねる何らかの医療行為があるのか。あるいは、妻にご事情があって名古屋市内でなければいけないのか。それらの事情が無い様であれば、「病院のケースワーカー」から「西三河方面の転院も考えてみますか?」と妻に聞いてあげて欲しいと思いました。

東京23区内の病院から県外転院が少なくないことを考えると(交通の利便性の良さという点はありますが)、愛知県は現時点でまだ県内に余裕がある地域もあるのではないでしょうか。