新刊案内・これから出る本

サラ・バンクス(石倉康次ほか監訳)『ソーシャルワークの倫理と価値』法律文化社,2016.7.22

○著者略歴
バンクス,サラ
英国エジンバラ大学大学院修了。PhD.コミュニティワーカー等を経て、ダラム大学大学院応用社会科学研究学類コミュニティワーク&ユースワーク専攻教授。同大学「社会正義とコミュニティアクションのための研究センター」共同代表。国際雑誌Ethics and Social Welfare(Routledge)の主任編集者

石倉康次
立命館大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、立命館大学産業社会学部教授。総合社会福祉研究所理事長

児島亜紀子
東洋大学大学院社会学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了。博士(社会福祉学)。現在、大阪府立大学地域保健学域教育福祉学類教授

伊藤文
英国サセックス大学大学院人文科学研究科修士課程修了。日本福祉大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程満期退学。現在、日本福祉大学社会福祉学部准教授。国際雑誌Critical and Radical Social Work(Policy)編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

○内容
ソーシャルワークが抱える複雑な問題に挑む。ソーシャルワーク現代社会の一部分として再定位する。待望の邦訳書。

○目次
第1章 ソーシャルワークの倫理的な挑戦課題
第2章 ソーシャルワーク倫理への原理論的アプローチ
第3章 性格と関係性を基礎としたソーシャルワーク倫理に向けてのアプローチ
第4章 実践における原理:専門性と倫理綱領
第5章 サービス利用者の権利:当事者集団、市民権、消費者主義とアクティビズム
第6章 ソーシャルワーカーの責任:政策/方針、手続きと財政資源管理統制主義
第7章 実践における倫理的な問題とジレンマ

○コメント
第6章・第7章あたりが読んでみたい。


福山和女ほか編『福祉・介護の支援人材養成開発論: 尊厳・自律・リーダーシップの原則』勁草書房,2016.8.31


○内容
人が根づかない、バーンアウトをおこす、専門性の発揮が困難……実践現場の人材問題を解決する人材養成・開発・指導の体制と方法。医療ソーシャルワーカー社会福祉士介護福祉士精神保健福祉士、ケアマネージャー等、福祉分野の対人支援職を対象とした人材養成の方法論をまとめたテキスト。①実習生とボランティア、②新人スタッフ、③新任やベテランスタッフ、それぞれの段階での課題を分析し、人材開発に関する概念整理、開発体制を稼動させる方法を概説する。

○目次
発刊によせて

序章 人材開発概論──人材開発の諸課題を考察する
 第1節 背景と目的
 第2節 社会資源である人材に関する現状と課題
 第3節 人材開発体制について
 第4節 人材開発体制に関する諸課題の整理
 第5節 人材開発に関する主要概念とその影響
 第6節 人材開発の2つの側面
 第7節 人材開発の主要機能とその方法

第1部 実習生のための人材養成・開発

第1章 実習指導体制におけるマネジメント・システム
 第1節 マネジメント・システムの現状と課題
 第2節 実習マネジメント・システムの概説
 第3節 リスクマネジメント
 第4節 マネジメント環境の整備
 第5節 実習マネジメント・システムの実際

第2章 実習プログラミング
 第1節 実習プログラミング・システムの概説
 第2節 実習プログラミング・システムの実際

第3章 実習生のためのスーパービジョン
 第1節 実習スーパービジョン・システム
 第2節 実習生のためのスーパービジョンの機能
 第3節 実習スーパービジョン・システムの展開と形態
 第4節 FKグリッドを使ったスーパービジョン

第4章 実習生のための評価システム
 第1節 実習指導事業における「評価」とその必要性
 第2節 実習における評価システムの枠組み
 第3節 実習生のための評価システム整備や利用の実際

第2部 新人のための人材開発

第1章 新人のための人材開発マネジメント・システム
 第1節 マネジメント・システムの現状と課題
 第2節 新人に対する人材開発マネジメント・システム概説
 第3節 リスクマネジメント
 第4節 マネジメント環境の整備

第2章 新人のためのプログラミング・システム
 第1節 新人養成プログラミング・システムの概説
 第2節 新人養成プログラミング・システムの実際

第3章 新人のためのスーパービジョン
 第1節 新人のためのスーパービジョン・システム
 第2節 新人のためのスーパービジョンの機能
 第3節 スーパービジョン・システムの展開と形態
 第4節 FKグリッドを使ったスーパービジョン

第4章 新人のための評価システム
 第1節 新人養成事業における「評価」とその必要性
 第2節 新人養成における評価システムの枠組み
 第3節 新人のための評価システム整備の実際

第3部 新任・ベテランスタッフのための人材養成・開発

第1章 新任・ベテランスタッフのための人材開発マネジメント・システム
 第1節 マネジメント・システムの現状と課題
 第2節 新任・ベテランスタッフのための人材開発マネジメント・システム概説
 第3節 リスクマネジメント
 第4節 マネジメント環境の整備

第2章 新任・ベテランスタッフのためのプログラミング・システム
 第1節 新任・ベテランスタッフ育成プログラミング・システム概説
 第2節 専門職を取り巻くシステム
 第3節 新任・ベテランスタッフ育成プログラミング・システムの実際

第3章 新任およびベテランスタッフのためのスーパービジョン
 第1節 新任およびベテランスタッフのためのスーパービジョン・システム
 第2節 新任およびベテランスタッフのためのスーパービジョンの機能
 第3節 スーパービジョン・システムの展開と形態
 第4節 FKグリッドを使ったスーパービジョン

第4章 新任・ベテランスタッフのための評価システム
 第1節 新任・ベテランスタッフ育成事業における「評価」とその必要性
 第2節 新任・ベテランスタッフ育成における評価システムの枠組み
 第3節 新任・ベテランスタッフのための評価システム整備の実際

おわりに──日本医療社会福祉協会の歩みに寄せて
事項索引
人名索引
執筆者一覧

○コメント
目次から察するに、日本協会の研修用テキストか。尊厳がトップに掲げられているのがポイントであろう。