『スーパービジョン イン ソーシャルワーク 第5版』 翻訳出版記念セミナー

今日は、日本福祉大学スーパービジョン研究センター主催の『スーパービジョン イン ソーシャルワーク 第5版』翻訳出版記念セミナーに参加しました。
http://www.n-fukushi.ac.jp/research/supervision/news/16/170326/

■学んだこと・考えたこと
・管理的スーパービジョンとは、スパーバイジーとスーパーザイザーの二者関係のやりとりだけを指すものではない。ソーシャルワークの専門性を軸にした組織メゾ・地域メゾへの展開など、組織運営も含まれている。

・異質同型性(ISOMORPH)※セミナーでは、アイソモーフィズムと表現。
文字通りに、形が同じであることを意味している。異質同型性は、一定の形式的関係を繰り返す家族システム内の交流のことである。それらの交流は、ある過程を反復しているが、その過程もまた家族の構造を反復している。

(訳注)この用語は構造的アプローチのミニューチン(S.Minuchin)らによって多用されている。この学派のセラピストは、面接初期のささいなできごと、たとえば母親がIPの肩に触れたことをとらえて、それを何か意味のあることのように表現する。母親とIPの親密さが強調され、うちと外との間の境界が明確にされると同時に、セラピストはIPに焦点をあて始める。このささいなできごとは面接中に何度となく反復される主題を象徴しているのであり、やがてそれは強調され、家族の現実の問題として定義されるようになる。

出典:アメリカ夫婦家族療法学会編(日本家族心理学会訳編)『家族療法事典』星和書店,1986,p4