コミュニティに強いソーシャルワーカーを養成する研修(コソ研)

コミュニティに強いソーシャルワーカーを養成する研修(略して、コソ研)が、東京、愛知、京都の3か所で開催される。

一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟内のTeamコソ研が実施主体。
チームの筆頭には、日本福祉大学 原田正樹教授が上がっている。

言わずと知れた、地域における住民主体の課題解決力強化・相談支援体制の在り方に関する検討会(地域力強化検討会)の座長である。

研修は、「複合的な課題や社会的孤立といった地域生活課題をチームで解決し、地域共生社会の実現に向けたソーシャルワークを展開することができるソーシャルワーカーの育成を目的」としている。

ソーシャルワーク機能とソーシャルワーカーを峻別した議論が進むうちに、星野信也先生ではないが、ソーシャルワーカー不要論にまで発展しないよう、ソーシャルワーカー自身が「やっぱり、ソーシャルワーカーがいると支援の質が上がるね」と言ってもらえるような実践力を身につけなければいけない。

是非、地域の資源の一つである病院のソーシャルワーカーも本研修に参加して、地域を基盤としたソーシャルワークが実践できるよう力をつけたい。

コミュニティに強いソーシャルワーカーを養成する研修
http://jaswe.jp/kosoken

パンフレット
http://jaswe.jp/doc/20170727kosoken.pdf

話題は少しそれるが、本研修は中央共同募金会赤い羽根福祉基金助成事業の助成(平成28年度330万円 平成29年度540万円)を受けている。

平成29年度の同助成事業で日本医療社会福祉協会が、「身元がいない患者の金銭管理・医療同意等に関する医療ソーシャルワーカーの支援実態を調査し問題点を共有した上で、いかなる制度があれば身元保証人がない患者が安心して医療を受けられるか研究する事業」で560万の助成を受けたことが分かる。とても重要な課題であり、成功を願う。