第2回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会(2017年9月6日)

2017年9月6日に、第2回 理学療法士・作業療法士学校養成施設カリキュラム等改善検討会が開催されている。社会福祉士と同じくこちらもカリキュラム改訂がなされる様子。

注目は、議事録中の以下の点。社会福祉学と学問として位置付けていること、多職種連携の理解を中項目に設定していること。なお、社会福祉学については、すでにいくつかの養成校(例:名古屋大学医学部保健学科理学療法専攻)でカリキュラムに盛り込まれているため、新規提案というよりは、実態に合わせて正式に盛り込むということか。どの分野であっても時代の変化に合わせて戦略的に動く必要があり大変だ。

以下、議事録より転載。

○網本参考人 理学療法士協会の網本でございます。本務先は、首都大学東京です。着座にて説明させていただきます。

 それでは、資料2の「公益社団法人日本理学療法士協会提案」というところを1ページめくっていただきまして、指定規則に関する別表の1、2条関係というところを御説明させていただきます。

 まず、基礎分野、専門基礎分野、専門分野、それが続きまして2ページにわたる別表1でございます。まずそれで単位数というところが真ん中のほうに2列ありまして、現行というのが現行の93単位のものでございます。それで、改定案というのは理学療法士協会のほうでこうしたらいかがでしょうかという御提案でございます。

 まず、基礎分野に関しましてはそこに書いてございますように、「理学療法を必要とする対象者の人権の尊重と地域社会の活性化、対象者のQOL向上に寄与する人材の育成」ということを目的といたしまして、「新たに学修すべき科目」として倫理学社会学社会保障制度論、医療経済学、社会福祉学、心理学、コミュニケーション論、人間関係学などから2単位を取っていただいて、ここは現行は14単位ですけれども16単位としたいということでございます。

(中略)

 それから、「多職種連携の理解」というのが今までない中項目でございまして、そこに2単位を当てたらどうかというのが提案でございます。これはチーム医療、それから医療安全管理、地域包括ケアの理解等を目的といたしまして、「学修すべき科目」としてはチーム医療論地域包括マネジメント論などを追加してはいかがかということでございます。