二木立先生が日本福祉大学を退職されます
恩師、二木立先生が今年度をもって日本福祉大学を退職されます。ただし、あと1年間は同大学相談役として残られるとのこと。最終講義は、業務都合で参加できませんが祝賀会には出席し、みんなとお祝いできれば良いなと思います。
■最終講義
・2月7日 美浜キャンパス 今後の医療・福祉改革とソーシャルワーカーの役割 ―好機か?危機か?―
・2月24日 名古屋キャンパス 日本福祉大学での医療経済・政策学研究の33年
■近著
・二木立『日本のソーシャルワーク・社会福祉領域で常用されている概念・用語に対する私の3つの疑問と意見』2018年1月28日
http://www.jaswe.jp/doc/2018/20180128niki_paper.pdf
〇目次
1.対象をクライエント本人(個人)のみに限定する「バイステックの原則」を日本でそのまま使うのは無理ではないか?
バイステック『ケースワークの原則』の記述を再確認
「ケースワーク」だから家族を無視してよいとは言えない
2.「ソーシャルワーク(社会福祉)の価値」は「…価値観(価値規範、価値基準)」等に変えるべきではないか?
私が「価値」という表現に違和感を持つ2つの理由
Valuesの適訳は「価値」ではなく「価値観」「価値基準」
3.「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」の「日本における展開」から「最低限度の」は削除すべきではないか?
「最低限度の生活を保障」は生活保護法だけ
第3の疑問への補足:社会保障・社会福祉の憲法上の根拠は25条と13条
・二木立『医療経済・政策学の探究』勁草書房,2018.2.9
〇内容
全単著から実証研究として歴史的意義あるものをテーマごとに整理・収録。この30余年に起こった変化――人口高齢化、技術進歩、医師数と医療費、終末期医療など――は医療現場に何をもたらしたのか。それぞれの時点での将来予測の当否、現在の視点からの解題を加えて収録。80年代後半から現在までの研究分野の軌跡を描く学術的価値の高い研究書。
〇目次
はしがき
序 論 私の医療経済・政策学研究の軌跡
第I部 テーマ別の主要実証研究
第1章 脳卒中リハビリテーションと地域・在宅ケアの経済分析
第2章 人口高齢化と医療費増加
第3章 技術進歩と医療費増加
第4章 医療提供体制の変貌──病院チェーンから複合体へ
第5章 医師の所得と勤務形態および医師数と医療費の関係
第6章 終末期医療費
補 章
第II部 全単著はしがき,あとがき,目次
全著作目次
あとがき
事項索引
人名索引