安倍首相の医療に与えた4つの特徴について述べた二木先生のインタビュー記事が公開されています

二木先生は、BuzzFeed岩永直子氏のインタビューで、7年8ヶ月に渡る安倍首相の医療に与えた4つの特徴について全2回の記事で述べています。

1つ目は、厳しい医療費抑制策を復活させて、医療機関を疲弊させました。
2つ目は、消費税の引き上げを2回延期しただけでなく、社会保障の新たな財源について一切検討しないどころか、これから10年間は上げないと明言しました。

3つ目は医療分野の一部に市場原理を導入しようとしましたが、掛け声倒れで終わった。

4つ目は、医療提供体制の改革である「地域包括ケア」や「地域医療構想」は進みましたが、これはどう見ても安倍首相がイニシアティブを取ったとは言い難いです。逆に言えば、医療政策のうち医療提供体制の改革は、政権に左右されない連続性があることが改めて明らかになりました。

小泉政権なみの医療費抑制策がコロナ危機にも影を落とした 医療経済学者が検証する安倍政権の医療政策」『BuzzFeed』2020年9月9日
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/pm-abe-niki-1

特徴の1つ目と2つ目について述べられています。私はこの記事で、「ポピュリズム医療政策」に国民自身が靡いてしまうことに関心を持ちました。国民自身がもっと、医療・介護・福祉の質と量を確保したければ、財源の確保が必要になることを理解して欲しいと思いますが、目の前の生活への影響や、合理的無知を考えると青年の主張に過ぎないでしょうか。現在の医療・介護・福祉政策の抑制は時の政権だけ要因でなく、増税の発言をするとその党に投票しない国民側にも要因があると思います。

「新型コロナ対応で行き詰まり? 次期首相は安倍首相よりも『ドライ』か」『BuzzFeed』2020年9月10日
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/pm-abe-niki-2

特徴の3つ目と4つ目について述べられています。