日本医療社会福祉協会『在宅医療に関わるソーシャルワークの手引き』2020年8月
日本医療社会福祉協会は、勇美記念財団の助成を受けて『在宅医療に関わるソーシャルワークの手引き』を2020年8月に発刊した。
http://www.jaswhs.or.jp/upload/Img_PDF/524_Img_PDF.pdf
何故か、同協会のトップページには紹介がなく、北海道MSW協会のHPや日本社会事業大学のFBで知ることに。
同協会が手掛ける手引き・ガイドブックとしては、『身元保証がない方の入退院支援ガイドブック』2018年4月以来である。
なお、同協会の過去の報告書は以下で確認ができる。
https://www.jaswhs.or.jp/guide/report.php?@Page_Status@=none
『在宅医療に関わるソーシャルワークの手引き』の内容構成は、以下の通り。
1章 在宅医療に関わるソーシャルワーカーとは
2章 在宅医療に関わるソーシャルワーク実践の要点
3章 実態調査報告
4章 医療ソーシャルワーカーを配置するにあたって
5章 巻末資料
勇美記念財団のホームページに実態調査報告の詳細が掲載されているとのことだったが、2020年10月18日時点でデータは、掲載されておらず。
該当テーマと思われるタイトルのみ掲載あり。(在宅医療における医療ソーシャルワーカーに対する調査及び業務の標準化への取り組み)
http://www.zaitakuiryo-yuumizaidan.com/main/report.php
在宅医療分野で働くMSWにとって、基本文献となるであろう。
直近で、一般診療所に勤務する社会福祉士・精神保健福祉士・医療社会事業従事者数(常勤換算数)は、以下の通り。
平成26年 平成29年
社会福祉士 1323.0人 1323.8人
精神保健福祉士 1634.7人 1708.3人
医療社会事業従事者 1092.1人 1137.8人
出典:厚生労働省『医療施設静態調査』各年版
社会福祉士についてはほぼ横ばい。精神保健福祉士・医療社会事業従事者が微増(数十名程度)であった。
なお、話は変わるが厚生労働省は、病院(診療所ではない)の従事者数について「平成28年までは『病院報告』で把握していたが、平成29年からは『医療施設静態調査』で把握することとなり、平成29年は従事者数不詳の病院が存在するため、単純に年次比較することはできない。」としている。これまで病院における従事者数は病院報告で毎年フォローできたが、今後は3年に1度実施される医療施設静態調査の結果を待たなければわからなくなった。目下、令和2年医療施設静態調査が行われていると思うが、この調査結果は令和3年の秋頃に公表される。