「勉強オタク」にならないために

学会発表さえできていない自分は、問題外か・・・。以下、二木立『二木立の医療経済・政策学関連ニューズレター(通巻28号)』より引用。(赤文字は、筆者による)


3.私の好きな名言・警句の紹介(その24)-最近知った名言・警句 <研究と研究者のあり方> 白川静(立命館大学名誉教授・漢字研究者。2006年10月30日死去、96歳)「学問の骨法は三つ。一、志あるを要す。一、恒(つね)あるを要す。一、識アルを要す」(河谷史夫(朝日新聞論説委員)「論説委員室から-白川静デスクのこと」「朝日新聞」2006年11月8日夕刊で、白川氏から言われたこととして紹介)。二木コメント-私はこの「三訓」に「一、論文(業績)あるを要す」を付け加えるべきと思います。膨大な研究業績のある白川氏にはこれはわざわざ言うまでもないことだったと思いますが、大学院生や大学教員の中には、「勉強オタク」あるいは、調査報告や学会発表でお茶を濁しそれらをきちんと論文化しない方が少なくないからです「どんなに素晴らしい研究結果が出ようとも、それを論文にしなくてはだめなのだ。科学的な研究とは、論文が出ることをもって完成と考えなくてはならない」(酒井邦嘉『科学者という仕事』中公新書、2006、157頁。本「ニューズレター」22号で紹介)。