「医療保険と介護保険の給付調整に関する留意事項及び医療保険と介護保険の相互に関する事項等について」(平成18年4月28日老老発第0428001号・保医発第0428001号)の一部改正について

疑義解釈通知が出るのを待った方がよさそうです。(4月6日現在) 『介護・福祉情報掲示板』にて情報提供。 これまで通院リハと通所リハor介護給付の訪問リハを両方行っていた人は、2007年4月1日以降通所リハor介護給付の訪問リハだけしか利用できなくなるようです。なお、手術、急性増悪等で再び通院リハの必要性が認められた場合には再算定が可能。恐らくこの場合、通院リハを利用者が選んだら、しばらく通所リハor介護給付の訪問リハはお休みとなるでしょう。 ちなみに、これまでも介護老人保健施設において、通所リハビリテーションを受けている月については、在宅訪問リハビリテーション指導管理料を算定できませんでした。 「今までは、医療保険介護保険両方のリハを利用していた人がいたけれど、これからはどちらか一方だけだよ。」ということですね。 通所リハの「医学的管理下におけるリハ体制の不十分さ」を反省して、今回通院リハの算定基準を若干緩和したのにもかかわらず、何故またこのような原則的な対応をするのでしょうか。箱物と違って、人材の供給は、診療・介護報酬誘導で速やかにどうにかなるような代物ではないと思います。 「医療保険と介護保険の給付調整に関する留意事項及び医療保険と介護保険の相互に関する事項等について」(平成18年4月28日老老発第0428001号・保医発第0428001号)の一部改正について 以下、全文を転載。


5.リハビリテーションに関する留意事項について (1) 要介護被保険者等である患者であって、特定施設入居者生活介護又は地域密着型特定施設入居者生活介護の受給者及びグループホーム認知症対応型共同生活介護又は介護予防認知症対応型共同生活介護の受給者の入居施設)の入所者以外のものに対して行うリハビリテーションは、同一の疾患等について、医療保険における心大血管疾患リハビリテーション料、脳血管疾患等リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料又は呼吸器リハビリテーション料(以下「医療保険における疾患別リハビリテーション料」という。)を算定するリハビリテーション(以下「医療保険における疾患別リハビリテーション」という。)を行った後、介護保険における通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、介護予防訪問リハビリテーション又は介護予防通所リハビリテーション(以下「介護保険におけるリハビリテーション」という。)に移行した日以降は、医療保険における疾患別リハビリテーション料は算定できない。 また、同一の疾患等について、介護保険におけるリハビリテーションを行った月においては、医療保険における心大血管疾患リハビリテーション医学管理料、脳血管疾患等リハビリテーション医学管理料、運動器リハビリテーション医学管理料又は呼吸器リハビリテーション医学管理料は算定できない。 ただし、医療保険における疾患別リハビリテーションを実施後、介護保険におけるリハビリテーションに移行した場合であっても、当該リハビリテーションに係る疾患等について、手術、急性増悪等により医療保険における疾患別リハビリテーション料を算定する患者に該当することとなった場合には、新たに医療保険における疾患別リハビリテーション料が算定できるものであること。 (2) 介護老人保健施設の入所者に対しては、特掲診療料の施設基準等(平成18年厚生労働省告示 第94号)別表第十二第二号に掲げるリハビリテーション又は脳血管疾患等リハビリテーション医学管理料、運動器リハビリテーション医学管理料若しくは呼吸器リハビリテーション医学管理料はいずれも算定できないものであること。