第3回終末期医療の決定プロセスのあり方に関する検討会資料(平成19年4月9日開催)

最近新聞報道でも話題になっている『終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン(案)』および『終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン解説編(案)』が、4月9日の第3回終末期医療の決定プロセスのあり方に関する検討会(厚生労働省)にて発表されました。 以下で取り上げた文章は、MSWの歴史上とても重要な意味を持つものと思います。 今回、検討会メンバーに厚生労働省から依頼され、日本医療社会事業協会から推薦された、東札幌病院MSW課長田村里子氏の功績は非常に大きいと思います。


終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン解説編(案)』より以下、転載。 【ガイドラインの趣旨】 (中略) 基本的な考え方は次の通りです。 1)このガイドラインは、終末期を迎えた患者および家族と医師をはじめとする医療従事者が、最善の医療とケアを作り上げるプロセスを示すガイドラインです。 2)そのためには担当医ばかりでなく、看護師やソーシャル・ワーカーなどの、医療・ケアチームで患者および家族を支える体制を作ることが必要です。このことについては、終末期医療に限ったものではないことはいうまでもありません。 (中略) 【ガイドライン】 (中略) *注3 医療・ケアチームとはどのようなものかは、医療機関の規模や人員によって変わり得るものです。担当医師と看護師、およびそれ以外の医療従事者というのが基本形です。なお、後掲注6)にあるように、医療・ケアチームにソーシャル・ワーカーが加わる場合、ソーシャル・ワーカーは直接医療を提供するわけではありませんが、ここでは医療従事者に含みうる意味で用いています。 (中略) *注6 人が終末期を迎える際には、疼痛緩和ばかりでなく、他の種類の精神的・社会的問題も発生します。可能であれば、医療・ケアチームには、ソーシャル・ワーカーなど社会的な側面に配慮する人が参加することが望まれます。