P.F.ドラッカー(上田惇生訳)『変革の哲学 変化を日常とする』ダイアモンド社,2003.8

これまでに著者が残した名言集。同氏は、2005年11月11日に死去。本書には、示唆に富む言葉が随所に取り上げられており、自分の進むべき道を力強く後押ししてくれる。以下、印象に残った言葉を引用。


・技術変化が劇的でない事業ほど、組織全体が硬直化しやすい。それだけに、イノベーションに力を入れることが必要である。・・・・『現代の経営』 ・既存の組織にイノベーションを移植することはできない。組織自らが全体としてチェンジ・エージェント(変革組織)へと変化しなければならない。・・・・『ネクスト・ソサエティ』 ・チェンジ・エージェントたるための要点は、組織全体の姿勢を変えることである。全員が、変化を脅威でなくチャンスとしてとらえることである。・・・・『ネクスト・ソサエティ』 ・変化への抵抗の根底にあるものは無知である。未知への不安である。しかし、変化は機会と見なすべきものである。変化を機会としてとらえたとき、初めて不安は消える。・・・・『マネジメント』 ・組織の基本にかかわること、すなわち組織の使命、価値、成果にかかわることについては、継続性が不可欠である。チェンジ・エージェントにとっては、変化が常態であるだけに、とくに基本を確立しておかなければならない。・・・・『明日を支配するもの』 ・組織はチェンジ・エージェントになるほど継続性の確立を必要とし、変化と継続との調和を必要とする。この調和こそ、マネジメントにとって、実務的にも理論的にも最大の関心事たるべきものである。・・・・『明日を支配するもの』 イノベーションを行うには、組織全体に継続学習の風土が不可欠である。イノベーションを行う組織では、継続学習の空気を生み出し、それを維持する。ゴールに達したと考えることを許さない。学習を継続すべきプロセスとする。・・・・『マネジメント』 41J9R6HYE0L__AA240_.jpg