「20年度診療報酬改定の検証項目で意見交換 中医協部会」『社会保険旬報』№2348,2008,4.11,p30

中医協は3月26日、診療報酬改定結果検証部会(遠藤久夫部会長)を開き、平成20年度診療報酬改定の検証項目について意見交換した。今回の改定の影響を検証する項目は、(中略)4月中の次回部会で決める。」(本文より引用) 中医協の見直しの一環で、新たに設置された下部組織。「診療報酬改定の結果の検証を行い、これをその後の診療報酬改定に係る議論に繋げていく」ことを目的としている。平成17年11月7日に第1回が開催され、今回で第16回目になる。 今回、調査項目案として「⑨後期高齢者医療の新たな診療報酬項目」が挙げられており、これに「(後期高齢者)退院調整加算」が選定されれば、当該項目に関するマクロデータが明らかになる。我々も係わっている業務が全体としてどの様に機能しているのか、大変興味深い。 また、「(後期高齢者)退院調整加算」の算定届出用紙を、社保庁へ情報開示請求することで、具体的にどの様な職種が登録されるのかが明らかとなる(と思われる)。そちらもまたマクロデータとしては大変興味深い。 なお、算定基準にある「30時間以上の勤務」というのをMSWが過剰に解釈して、「退院調整だけをやっている訳ではないから、MSWでは算定できない。」といって辞退。結果医事課は、専従の退院調整看護師を届出用紙に記入して地方社会保険事務局へ提出している病院もある様だ。しかしまた、生真面目にも程があるだろうに・・・。 【委員会名簿】 ・公益委員 土田武史 早稲田大学商学部教授 遠藤久夫 学習院大学経済学部教授◎ 室谷千英 神奈川県立保健福祉大学顧問 小林麻理 早稲田大学大学院公共経営研究科教授 ・専門員 白石小百合 (社)日本経済研究センター副主任研究員 参考資料: ①厚生労働省平成20年度診療報酬改定の基本方針に基づき、想定される特別調査項目について」2008.3.26 ②厚生労働省『診療報酬改定結果検証部会』の設置について」2005.11.2