「『医療介護難民は11万人』―療養病床削減問題」『キャリアブレイン』2008年5月15日

自民党衆議院議員。医療ソーシャルワーカー「も」やっていたとのこと。こういう人もいるんですね。 以下、本文より転載。


自民党の「療養病床問題を考える国会議員の会」(会長・中山太郎衆院議員)が5月14日に開いた会合で、厚生労働省の担当者と現場の医師、国会議員が療養病床削減問題をめぐり激しい応酬を繰り広げた。「介護療養型医療施設の存続を求める会」の吉岡充・上川病院理事長は、「厚労省の話を聞いていると頭に血が上る。介護療養型病床の削減により11万人の医療・介護難民が出るだろう」と述べ、介護療養型病床の存続を訴えた。(熊田梨恵) 国は、医療費の抑制を目的に、2012年度末をめどに、いわゆる「社会的入院」が多いと指摘される療養病床37万床について、医療保険適用の医療型病床を25万床にまで減らし、介護保険適用の介護型病床を全廃する方針を打ち出している。このため、療養病床には5月に創設した介護療養型老人保健施設への転換を勧めている。しかし、現場からは入院患者の行き場がなくなることへの懸念による反発が多く、「現在入院している患者のニーズを満たせない」として、介護型は医療型へ転換し、医療型は回復期リハビリテーション病棟へ転換するなどの動きが各地で見られ、厚労省の思惑通りには進んでいない現状がある。「国会議員の会」は、介護療養型病床を有する病院で医療ソーシャルワーカーとして働いた経験のある飯島夕雁衆院議員が中心となって、この問題を解決するために議論を続けてきた。 以下、つづく
飯島夕雁氏。衆議院議員自由民主党北海道第十区)。 ○プロフィール(写真ともに、同氏HPより転載) 昭和39年5月19日生まれ。昭和63年中央大学商学部(夜間部)卒業。入学1年前の昭和58年から東京都小金井市役所に勤務、仕事と学業を両立させた頑張り屋。その後、民間会社で編集、東京都港区役所で高齢福祉課主事、病院勤務で医療ソーシャルワーカーに従事。この間、社会福祉主事ホームヘルパー1級、ケアマネージャーなどの資格を取得。平成14年には全国一人口の少ない離島の東京都青ヶ島村教育長に公募で採用され、教育改革を断行。心理検査士、教育カウンセラーとして活躍。平成17年の衆議院選挙に当たり、自民党の公募に応じて採用され、北海道10区から自民党公認候補として出馬、比例代表で復活当選を果たした。 1期目。現在、衆議院農林水産委員、同文部科学委員、同沖縄および北方問題特別委員のほか、党組織本部農林水産関係団体副委員長、同青年局次長、同女性局次長として猛勉強のかたわら活躍中。