辻哲夫元事務次官の行方

学生の時はそれ程意識してはいなかったが、社会人になってから、厚生労働省の気骨ある高官が退官後何処に身を置いているのか、その行方が気になるようになった。 堤修三氏は、2003年8月社会保険庁長官を退職後、同年11月より大阪大学教授として活躍している。 しかし、辻哲夫氏は、2008年3月事務次官を退職後どこに行ったのか、私には行方が分からなかった。まあ、そのうち分かるだろうとゆっくり構えていたら、偶然発見。今年の4月から神奈川県にある田園調布学園大学で教授に就任していた!!担当は、社会福祉原論と社会福祉行政論等とのこと。こんな人から学ぶ社会福祉原論とはさぞかし興奮することであろう。 ちなみに同大学には、医療ソーシャルワーク研究者の堀越由紀子先生も在籍している。

 教 授 辻 哲夫
 専攻分野 
社会福祉政策
 主な科目 
社会福祉原論 社会福祉行政論等
学位・資格・職歴
昭和46年東京大学法学部卒業後厚生省(当時)に入省。児童家庭行政、年金行政、老人福祉行政、地方自治体(滋賀県庁)障害福祉行政、医療福祉行政などの経験を経て、現職に就任。
著書・論文・社会活動
共著・『社会保障行政入門』(有斐閣)、単書・『日本の医療制度改革のめざすもの』(時事通信出版局出版予定)、論文等・「21世紀の社会保障社会福祉パラダイム」(日本社会福祉学会関東部会基調講演)、「社会保障制度の改革の目指す方向」(月間福祉)など多数。
研究
テーマ
 今後20数年で後期高齢者数が倍増するなど日本の高齢化が正念場を迎える。高齢社会というものが、暗い社会ではなく熟成した心豊かな社会であるために社会福祉はいかにあるべきか。
メッセージ
 社会福祉は高齢化が進む中で近年施設福祉から在宅福祉(地域福祉)に大きく移行しつつあり、この流れが正しく定着し、心豊かな社会にしていくためには個々のケア、地域のシステムづくり及び計画的な行政が官民を通じて総合的に展開される必要。そのあり方を解明したい。
ホームページ
田園調布学園大学HPより転載)