MSW勉強会にて報告してきました

昨日、名古屋市内の医療機関老健のMSWで構成されるMSW勉強会にて報告をしてきました。参加者は、私を含めて26名。 テーマは、「支援相談員が支援相談員であるために-当施設における実践と業務開発の原則-」としました。 具体的には、①当施設における特徴的な実践、②老健の支援相談員が置かれている現状、③それら現状を打開するための方法論などについてお話しさせて頂きました。 主催者側からは、「会員の中の支援相談員が元気がないので、希望を与えてほしい」との依頼でした。ですが、実際の参加者中、支援相談員は1名(笑)。施設ケアマネと兼務をされていらっしゃるとのこと。 決められた時間内に報告を終えることができ、ホッとしました。私自身は名古屋市内に住んでいますが、職場は市外のため、名古屋市内の医療機関老健のMSWと面識がなく、お近づきになれる大変良い機会となりました。 今回の報告に対する参加者からの感想を後日送って下さるそうで、今から楽しみにしています。 報告をしての参加者からの感想では、やはり社会資源データベースと老健の類型化論への反応がみられました。 「『経管栄養の人って○○病院って受けてくれたっけ?』『□□病院はインシュリン注射の人いけるかなー。』という会話を、我々MSWは一体何十年し続けるのでしょうか。」と、社会資源データベースの制作背景について述べました。やや感情的になってしまったのですが、年齢層も若かったためか思いのほか賛同頂けたようでした。むしろ各機関でもその必要性を認識しており、一部の医療機関では独自に社会資源データベースをAccessで開発中であったり、作りたいけどそのノウハウがない、といった状況にあることが分かりました。 一方でそういったシステムだけが出来れば良いということではなく、加えて、ソーシャルワーカーとしての価値・倫理を踏まえたアセスメントをきちんと行った上で、クライエントに情報を提供していくことの大切さについても共有化できたことは良かったと思います。この点は、これまで経験を積んでこられたMSWの諸先輩の知見と、新しいシステムをいかに組み合わせることができるかが、課題だと感じました。 また、その他の方のご報告では、退院調整看護師との業務分担について強い関心が寄せられ、病院のMSWのご苦労が推察されました。 私にとっても、良い刺激となり、また新しい視点も得ることができ参加してよかったと思います。報告の機会を与えて下さった主催者の方、報告を聞いていただいた皆さんどうもありがとうございました。