「大会で地域包括支援センター人材難の叫び、『魂入れようにも仏がない!』」『ケアマネジメントオンライン』2008年10月23日

3職種のうち保健師は約78%、主任ケアマネジャーは70%に対し社会福祉士は58.3%との低調ぶり」 なぜ、社会福祉士が一番設置率が低いのか。なり手がいないのか、事業主が「まあ、社会福祉士はいいか。」と判断したのか。社会福祉士からみて魅力がないのか。岩手県という限られた地域ではあるが、社会福祉士の配置基準ができたとしても、必ずしもそれが実行される訳ではないことを知った。 以下、ケアマネジメントオンラインHPより転載(赤文字は筆者が加工)。
10月21日に開催された全国地域包括・在宅介護支援センター研究大会では、全国地域包括・在宅介護支援センター協議会の西元研修委員長をコーディネーターにシンポジウムが開かれ、地域包括支援センターの実態や課題について、今後を論じ合った。 現場の立場から岩手県の地域包括・在宅支援センター協議会会長の吉田均氏は、県内の地域包括支援センター法定必要要員数について報告した。 7月に実施された県調査によると高齢者人口3,000人から6,000人に対し3職種が各1名配置されている充足したセンターは49カ所のうち18カ所で半分以下。3職種のうち保健師は約78%、主任ケアマネジャーは70%に対し社会福祉士は58.3%との低調ぶりで、「魂を入れようにも仏がない」と適正配置を訴えた。 また、6月にNPO法人「いわての保健福祉支援研究会」が実施した調査では、主任ケアマネジャー、社会福祉士保健師に業務量の多いものをそれぞれに尋ねたところ、「予防プラン」がトップで共通しており、ネットワーク構築や権利擁護は4番目だった。吉田氏は「いまだに予防プランに悩まされている現状」を語った。 会場ロビーには、全国の地域包括支援センターの取り組みがパネル展示され、講演ホールの外でも休憩時間には熱心に担当者へ地域での取り組みを質問する来場者の姿もあちこちに見られた。