『肝機能障害の評価に関する検討会報告書』が発表されました

厚生労働省は、平成21年8月27日付で『肝機能障害の評価に関する検討会報告書』を発表しました。 平成20年10月27日(月)の第1回検討会から1年足らず、平成21年 8月24日(月)の第7回検討会でまとまりました。 等級としては、1・2・3・4級の4段階。 自立支援医療(更生医療・育成医療)については、「肝臓移植とこれに伴う医療を自立支援医療とすることが適当であると考えられる。」という文言になっています。併せて、「肝臓移植を行った者については、抗免疫療法を必要としなくなるまでは、1 級として認定する。」とのこと。 来年4月からの申請開始予定とのことですが、本報告書を踏まえて、厚生労働省は具体的なスケジュールを詰めていくことになります。認定基準や認定方法については同報告書をご覧ください。 注目されていたアルコール性肝炎については以下の見解が示されました。 「肝機能障害には、アルコール等の物質を継続的に摂取することにより生じ、その摂取を止めれば改善が見込まれる場合もある。特に、アルコールに起因するものについては生活習慣に依存するものであり、一定期間の断酒を確認した上で認定することが適当である。」 一定期間とは具体的に、「アルコールによる影響を除いた状況において認定するため、診断時において6ヶ月以上アルコールを摂取していないことを条件とする。」となっています。 今後、開始時期がいつになるかが注目ですね。