愛知県における介護保険第3期施設・居住系サービスの状況

厚生労働省は、9月10日に、「第3期(平成18から20年度)市町村介護保険事業計画および都道府県介護保険事業支援計画における介護給付等サービス量の見込みと実績の比較について」を発表しました。 全国的な傾向として、厚生労働省は以下の様に述べています。


<施設・居住系サービス> ・ 平成18~20年度の第3期市町村介護保険事業計画・都道府県介護保険事業支援計画における施設・居住系サービス(特別養護老人ホーム老人保健施設認知症高齢者グループホーム及び介護専用型特定施設)(※)の3か年の定員総数の増加見込み11.5万床に対し、実績は8.1万床であった(見込みに対する実績の割合:71%)。この結果、平成20年度末現在の定員総数は92万床となった。 ※介護療養型医療施設については、平成18年度以降、医療療養病床等への転換が進行しているが、第3期計画の策定段階ではその動向を十分に把握することができず、計画における見込み数が大きいままとなっていた自治体が多くある。このため、ここでは施設・居住系サービスから介護療養型医療施設は除外している。なお、介護療養病床を除外しないこととした場合、平成18~20年度の3年間において、12.4万床の増加見込みに対し、実績は5.6万床であったことになる。 ・ 都道府県別にみると、実績が下回ったのは、京都府、東京都、千葉県、滋賀県、神奈川県等であり、首都圏や近畿圏等に集中している。これらの都府県では、下回った理由として、収支が成り立ちにくいこと、人材の確保が難しいこと、基盤整備のための補助が不十分であること、地価が高く土地確保が困難であることなどを挙げている。


では、愛知県に絞ってみたサービス量の見込みと実績の比較はどうでしょうか。 001.gif  出典:厚生労働省第3期(平成18から20年度)市町村介護保険事業計画および都道府県介護保険事業支援計画における介護給付等サービス量の見込みと実績の比較について」 ・介護老人福祉施設 達成率96%、実数で775床未達 ・介護老人保健施設 達成率98.8%、実数で193床未達 ・認知症高齢者グループホーム 達成率105.6%、実数で277床計画超 一方の全国値では、 ・介護老人福祉施設 3.7万床/5.1万床 (73%) ・介護老人保健施設 1.7万床/2.7万床 (62%) ・認知症高齢者グループホーム 2.3万床/2.4万床 (98%) どの種類でも、全国値は上回っています。 (つづく)