新刊案内

この先生の本はとても分かりやすいです。 能登洋『やさしいエビデンスの読み方・使い方』南江堂,2010.5 2,940円 A5 200ページ 【関連】
○内容 エビデンスが重視される現在の医療において,臨床統計学の知識を活用し,エビデンスの意味するところを正しく読み取り・実地医療に活用するための実践書.専門的知識がなくても,臨床統計学の要点がわかり,エビデンスを読み解く力が身につく.多くの実際例を示し,やさしくわかりやすい解説でスラスラ読み進められる.すべての臨床医必携の一冊 ○目次 I章 総論-EBM・臨床統計学とは 1 Evidence-Based Medicine(EBM)  A EBMとは  B EBMの注意点  C EBMの活用法  D EBMの実践手順   STEP1 臨床問題の定式化   STEP2 エビデンス検索   STEP3 エビデンスの批評   STEP4 実際の患者への適用(統合的臨床判断)   STEP5 STEP1-STEP4の評価・フィードバック 2 EBM実践に役立つ臨床統計学  A 臨床統計学の目的と意義   1 不確実な現実   2 臨床統計学の目的と意義とは   3 誤差   4 バイアス  B 統計学の種類   1 記述統計   2 推測統計  C 臨床研究   1 目的   2 手順   3 仮説   4 方法   5 デザイン   6 妥当性の水準  D アウトカム   1 評価項目   2 一次エンドポイントと二次エンドポイント   3 複合エンドポイント   4 ハードエンドポイントとソフトエンドポイント  E データの種類   1 3種類のデータ   2 計量データの表記法  F 統計学的推測   1 推定   2 検定   3 有意差   4 信頼区間とp値の使い分け   5 検定法 まとめ II章 診断・スクリーニング編  A 検査値の誤差  B 基準値と正常値  C 誤診の指標   1 カットオフ値(診断判定値)   2 感度・特異度   3 尤度比   4 検査の評価と選択法   5 感度・特異度・尤度比の検定  D カットオフ値・ROC曲線   1 カットオフ値と誤診の関係   2 ROC曲線   3 新マーカーの付加価値  E 的中度   1 特異度と的中度   2 有病率と的中度  F スクリーニング検査・検診の臨床的価値は?  G エビデンスの読み方・使い方  H エビデンスの読み方・使い方の実例   1 カプセル内視鏡の診断特性   2 メタボリックシンドロームの腹囲基準   3 遺伝子診断による糖尿病予測 まとめ III章 関連性編-リスク・予後・相関  A リスクの評価   1 リスクとリスクファクター   2 交絡因子   3 リスクの比較   4 リスクの検定  B トレンド   1 トレンド解析   2 トレンドの検定法  C 相関と回帰   1 相関と回帰とは   2 相関係数   3 回帰分析  D 因果  E エビデンスの読み方・使い方  F エビデンスの読み方・使い方の実例   1 低血糖による認知症のリスク   2 CRP値による心血管疾患予測   3 腹囲と内臓脂肪量の相関 まとめ IV章 治療・予防編  A 妥当性の向上と維持   1 無作為化比較試験   2 PROBE法  B 信頼性の確保  C intention-to-treat(ITT)解析  D 治療効果の指標   1 リスク   2 代用エンドポイント   3 グラフの読み方   4 二次エンドポイント   5 サブグループ解析   6 後付け解析  E 治療効果の検定   1 検定法   2 優越性検定と非劣性検定  F エビデンスの読み方・使い方  G エビデンスの読み方・使い方の実例   1 EPA投与による冠動脈疾患発症予防効果   2 チアゾリジン薬投与による心血管疾患予防効果 まとめ V章 診療ガイドライン編  A 診療ガイドラインとは   1 診療ガイドライン   2 診療ガイドラインの強制力   3 診療ガイドラインでのエビデンス・推奨内容の分類   4 「エビデンスに基づいた」診療ガイドラインの罠  B 診療ガイドラインの読み方・使い方   1 糖尿病診療ガイドライン   2 CKD診療ガイドライン まとめ 付録 エビデンスのチェックリスト,推薦図書  A エビデンスの批評-診断・スクリーニング  B エビデンスの批評-リスク・相関・因果  C エビデンスの批評-予後  D エビデンスの批評-治療・予防  E エビデンスの批評-診療ガイドライン 推薦図書,エビデンス二次資料 索引