新刊案内

ミネルヴァ書房から出た以下の2冊は、国試のテキストながら、編者が編者なだけにとても気になります。
『保健医療サービス』ミネルヴァ書房,2010/04/30 B5・196ページ ○編者 小山 秀夫 1951年生まれ。1980年上智大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(医療福祉学)川崎医療福祉大学、2004年。現在、兵庫県立大学大学院経営学研究科教授 笹岡 眞弓 1953年生まれ。1980年日本女子大学大学院博士課程前期修了。現在、文京学院大学人間学部教授 堀越 由紀子 1955年生まれ。2006年ルーテル学院大学総合人間学研究科社会福祉学専攻修了。現在、田園調布学園大学人間福祉学部教授 ○内容 本書では,各種法律や規則によって細かく体系化されているわが国の保健医療サービスについて,その体系の枠組みが捉えやすいように分かりやすく解説している。 また,医療現場のソーシャルワーカーに特に求められる医師,薬剤師,理学療法士等の職員間の連携と協働のためのシステム構築のための方法論について豊富な事例を基に解説している。 ○目次
はしがき 序 章 保健医療サービスと社会福祉士  1)保健医療サービスとは何か  2)メディカルからヘルスケアへ  3)保健医療制度の現状  4)保健医療サービスと医療ソーシャルワーカー 第1章 医療保険制度  1)医療保険制度とはどのような仕組みか  2)医療保険制度の沿革  3)現在の医療保険制度の概要  4)医療保険の給付と負担  5)長寿医療制度後期高齢者医療制度)  6)医療費の動向と医療費適正化対策  7)これからの医療保険制度 第2章 診療報酬  1)保険診療の仕組み  2)2008(平成20)年診療報酬改定の概要  3)診療報酬の算定方式 第3章 保健医療サービスの概要  1)わが国における保健医療サービス体系の歴史的変遷  2)わが国の医療供給体制と病院の仕組み  3)わが国の保健サービス  4)医療法改正の動向と医療圏域  5)救急医療体制 第4章 保健医療サービスにおける専門職の役割  1)保健医療従事者と医療行為  2)医療情報と医療安全  3)国家資格と医療従事者  4)医師・歯科医師・薬剤師の役割と養成  5)保健師助産師・看護師  6)その他の医療関係職種 第5章 保健医療サービス関係者との連携と  1)医療ソーシャルワーカーと保健医療サービス関係者との連携  2)保健医療チーム  3)医療ソーシャルワーカーと保健医療従事者との連携  4)保健医療とソーシャルワーカーの連携の課題 第6章 保健医療分野で機能する医療ソーシャルワーカー  1)わが国の医療ソーシャルワーカーの歴史と機能  2)医療ソーシャルワーカー業務指針(平成元年版)と専門性  3)医療ソーシャルワーカーの主な業務  4)医療ソーシャルワーカーの現代的役割 終 章 保健医療サービスの課題  1)保健医療サービスの必要性  2)保健医療サービスの課題  3)保健医療サービスにおける社会福祉士への期待 さくいん
ソーシャルワークの理論と方法Ⅰ』ミネルヴァ書房,2010/05/30 B5・292ページ ○編者 岩間伸之 編著 白澤政和 編著 福山和女 編著 ○内容 時代の要請により、現在,ソーシャルワーカーは、「地域を基盤とした総合的かつ包括的な相談援助」を求められている。 本書は、ジェネラリストソーシャルワークの視点に基づき、個別の方法論のみの解説にとどまらないミクロ・メゾ・マクロの各レベルにおける支援の根底にある「共通の理論や方法」を解説することを目的に編集された「ソーシャルワークの基礎」を理解できる内容となっている。 ○目次
はしがき 序 章 ソーシャルワークの理論と方法とは  1)「ソーシャルワークの理論と方法」の位置づけ  2)個人、小集団・組織、地域社会を一体としたソーシャルワークの展開  3)多様な領域で活動するソーシャルワーカーの養成 第1章 地域を基盤としたソーシャルワーク(総合的・包括的なソーシャルワーク)の視点  1)「総合的かつ包括的な相談援助」の担い手  2)地域を基盤としたソーシャルワークが求められる背景  3)地域を基盤としたソーシャルワークの基本的視座    ――4つのパラダイムシフト  4)地域を基盤としたソーシャルワークの8つの機能と総合相談  5)ジェネラリスト・ソーシャルワークの特質    ――地域を基盤としたソーシャルワークの基礎理論 第2章 導入期  1)導入期の意義と定義  2)導入期の目的と視点  3)導入期の展開  4)動機づけのレベルと導入期の課題  5)導入期の重要性   第3章 アセスメント(事前評価)  1)アセスメントの定義と目的  2)アセスメント情報収集の原則と内容  3)アセスメントのためのツール  4)アセスメントにおけるニーズの定義ととらえ方  5)ニーズ把握の具体的な展開  6)アセスメントでのソーシャルワーカーの技能  7)アセスメントの特徴 第4章 支援計画の作成と実施  1)支援計画の位置づけと定義  2)支援計画作成の枠組みと展開過程  3)支援計画作成の方法と実際  4)支援計画に基づく援助の実際 第5章 評価・終結  1)評価の意義と定義  2)評価の方法  3)終結の位置と定義  4)終結における感情の取り扱いの重要性 第6章 ソーシャルワークの実践モデル  1)ソーシャルワークにおける人間理解のための方法論(理論モデル)  2)実践モデルとアプローチの概要  3)ミクロレベルに焦点を当てた実践    ――Fさんの事例  4)メゾレベルでの実践効果を出すアプローチ  5)メゾレベルからマクロレベルに焦点を当てた支援の実際  6)効果と限界 第7章 ソーシャルワークの方法Ⅰ  1)ケアマネジメント  2)グループ支援  3)家族支援 第8章 ソーシャルワークの方法Ⅱ  1)ネットワーキング  2)地域支援  3)ソーシャルアクション 終 章 「総合的かつ包括的なソーシャルワーク」をめぐるこれからの課題  1)新たな潮流としての「総合的かつ包括的なソーシャルワーク」  2)「変わるべきもの」と「変わらないもの」の見極め  3)「個」と「地域」との一体的支援に向けた課題  4)「参画型社会福祉」への展開    ――市民社会における新たな「価値」の創造 さくいん