第16回社会政策学会奨励賞を山田壮志郎『ホームレス支援における就労と福祉』明石書店が受賞!!

日本福祉大学山田壮志郎准教授が第16回社会政策学会奨励賞を受賞されました。おめでとうございます!! 日本福祉大学では、第5回(1998年)に二木立教授が受賞(『保健・医療・福祉複合体:全国調査と将来予測』医学書院)。第12回(2005年)には近藤克則教授が受賞(『健康格差社会:何が心と健康を蝕むのか』医学書院)。3人目の受賞となるそうです(日本福祉大学HPより)。 早速、お祝い会をやりましょう。 ○著者略歴(Amazon.co.jpより転載) 山田 壮志郎 1976年、北海道生まれ。日本福祉大学社会福祉学部卒業、同大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了。2004年、岐阜経済大学経済学部専任講師。2008年より、同准教授。専攻は公的扶助論。社会福祉学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 以下、社会政策学会HPより、奨励賞選考理由を転載します。


山田壮志郎『ホームレス支援における就労と福祉』明石書店 本書は、ホームレスという極めて現代的なテーマを扱っており、先行研究のレビューをおこない各種の統計調査結果も利用したうえで、山田氏が独自に深く関わった事例調査の結果をおもに利用した、山田氏の熱い気持ちが感じられる研究業績である。事例調査の主な対象は、自立支援センターの利用者および生活保護制度にかかわったホームレスである。 そして、当事者であるホームレスの多様性と基礎的ニーズを踏まえた住宅、仕事、関係性、の三者の確保と回復を目指して、「就労と福祉の複線的アプローチ」に基づく施策の再構成を著者は提言している。 しかし、計量分析の実施、聞き取り調査事例数の増加、調査結果のさらなる論理化、などが今後の研究でさらに求められるように思われる。また、国によるホームレスの定義から抜け落ちるため対策の対象とならない若年ホームレス、例えば「ネットカフェ難民」などについても、研究を広げられることを期待したい。