職場の魔法使いby奥川幸子

奥川幸子『身体知と言語』中央法規,2007 奥川先生の言葉は独特だと思いますが、ソーシャルワークの臨床でよく出会う現象を的確にとらえた表現だと、頷けます。 「職場の魔法使い」も印象に残る奥川先生の表現です。 本書における定義: センスがよく、同じ実践現場で対人援助の仕事に専念してこられたかた達に多いようです。彼らの高い実践能力は、出会えたクライアントは幸運なのですが、暗黙知レベルの実践知に止まっているので、その貴重な<技>を後輩に伝えられない点が残念です。この無念さは、外科医の"神の手"も例外を除いては同様のようです。