平成22年 病院で働くMSW従事者数は全国で15,033人

厚生労働省は10月4日、『平成22年(2010)医療施設(動態)調査・病院報告の概況』を公表した。2011年10月5日6:03時点では、e-govに詳細データは公表されていない。そのため、詳細な分析については公表され次第後日行うこととする。 表6 職種別にみた病院の従事者数によると、医療ソーシャルワーカー関連のデータは以下の通り。 (A)社会福祉士        5,971.3名 前年度比787.9名増(15.2%) (B)医療社会事業従事者  9,061.7名 前年度比△144.3名減(△1.6%) (A)+(B)MSW         15,003.0名 前年度比643.6名増(4.5%) 医療社会事業従事者の数が減っているが、これは退職者に加えて、統計上社会福祉士に「記入替え」した結果とも読み取れる。 なお、社会福祉士の増加率15.2%は、全37職種のうち最も高い値であり、平成21年度も同様の傾向にあった。(但し、母数が少ないため増加数が他職種に比べて少なくても、割合でみると多く見えることは否めない。) いよいよ、医療ソーシャルワーカー従事者数は、平成22年の段階で1万5千人時代に突入していることが明らかとなった。平成14年に1万人に到達したことを踏まえると5千人増えるのに8年かかったことになる。「少数精鋭ではなく多数精鋭」(小山秀夫氏)になることを目指して、中身も伴うよう個人的にも組織的にも頑張っていきたい。