資料3介護老人保健施設の基準・報酬について

平成23年11月10日に開催された第84回社会保障審議会介護給付費分科会において、「資料3介護老人保健施設の基準・報酬について(PDF:655KB)」が提出されています。来年度の介護報酬改定に向けて重要な資料だと思います。 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001uuqn-att/2r9852000001uutn.pdf ○ポイント ・ 「要件1:退所者に占める自宅等への復帰者の割合が高いこと。要件2:ベッド回転率が高いこと。」の2要件を満たした老健を、在宅復帰・在宅療養強化型介護老人保健施設(仮称)として、加算ではなく、基本施設サービス費として評価。一方でそうではない老健の基本施設サービス費は減算を検討する。 →職場の老健は、在宅復帰・在宅療養強化型介護老人保健施設(仮称)になれそうです。 ・平成23年度老人保健健康増進等事業『介護老人保健施設における入所・短期入所リハビリテーションがもたらす在宅復帰・在宅生活支援に関する調査』という調査(N=1,614)が論点のベースとなっている。 →全老健が実施(研究班長:浜村明徳氏)。 ・在宅復帰機能「高」施設グループは、「低」施設グループに比べて、以下の特徴がある。 #1 退所先に占める医療機関の割合が低い。 #2 一月当たりの平均自宅等復帰者数が多い。 #3 リハビリ専門職の配置数が多い。 #4 3年以上の長期入所者が少ない。 #5 ショートステイ利用者が多い。 →印象通り。 ・在宅復帰機能「高」施設グループは、「低」施設グループに比べて在所日数が短い。 在宅復帰機能「低」施設420日 在宅復帰機能「高」施設 229日 ・入所1か月前の訪問を介護報酬で評価 ・在宅復帰機能「高」施設グループは、「低」施設グループに比べて、退所前後訪問指導加算の算定率が高かった。 「高」グループ 算定率45% 「低」グループ 同16% ・介護老人保健施設の在所日数のヒストグラム ・定員に占める退所者の状況のヒストグラム ・定員に占める自宅復帰の状況のヒストグラム老人保健施設入所者の退所先について ※「介護サービス情報公表制度」(平成21年度)から集計 ・退所者に占める自宅復帰の状況のヒストグラム