新刊案内
長沼先生には大学院時代、副査を担当頂きいつも暖かい励ましを受けた思い出があります。難しい内容をわかりやすい言葉で書かれる先生の論文は、いつも勉強になります。冬のボーナス購入第1冊目に決まりですね。
長沼建一郎『介護事故の法政策と保険政策』法律文化社,2011.11
○著者略歴
長沼 建一郎
1959年東京都生まれ。1984年東京大学法学部卒業。日本生命保険相互会社、厚生省社会保障制度専門調査員、ニッセイ基礎研究所主任研究員、早稲田大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学、日本福祉大学教授などを経て、法政大学社会学部教授。博士(学術)
○内容
介護事故をめぐる法的紛争の構造を裁判事例を中心に考察。リスク分散のあり方も含め、介護事故全体への総合的・政策的対応を提示。
○目次
第1章 研究対象としての介護事故
第2章 介護事故に関する調査・統計・先行研究の概観
第3章 介護事故の法制度的位相
第4章 介護事故の概念規定と裁判例の収集
第5章 介護事故の裁判例の概括的検討―裁判事案と判決の全般的傾向
第6章 介護事故の裁判例の横断的分析
第7章 介護事故の金銭的賠償と賠償責任保険
第8章 介護事故による人身損害と保険政策―賠償責任保険と定額保険スキームによる対応
第9章 介護サービス契約の法的構造と介護サービスの安全性―社会保険スキームとの関係を中心に
第10章 総括と展望