新刊案内
道中隆編『生活保護の面接必携 (公的扶助ケースワーク実践) 』ミネルヴァ書房,2012.2
○内容
公的扶助である生活保護は、自立助長から自立支援への潮流となり、福祉改革の流れとして扶助的論理から福祉的論理へと包摂(ソーシャル・インクルージョン)の考え方に沿った方向にある。しかしながら、これらの福祉的理念とは逆に、第一線の福祉事務所の保護の実施体制は弱体化しつつある。そこで、本書ではこのような福祉現場に必要な専門性に着目し、ケースワーカーやスーパーバイザーのための実践書として提示するものである。また、第4部においては実際の手続きのながれをフロー図で示し、かつ巻末には現場で必要となる「法規」や「用語集」等を掲載する。
○編者略歴
道中 隆
1949年生まれ。大阪府立大学大学院前期博士課程修了。大阪府庁はじめ東大阪市、堺市など各自治体に勤務し、保健福祉のフィールド実践をとおして、保健福祉行政の企画運営に携わる。現在、関西国際大学教育学部教授、厚生労働省「社会保障審議会(生活保護基準部会)」委員
※公的扶助ケースワーク実践Ⅰに位置づけられていることから、恐らくシリーズものかと思われます。但し、現時点で出版社HPにて情報は確認できませんでした。
平田厚『権利擁護と福祉実践活動―概念と制度を問い直す』明石書店,2012.1
○内容
社会福祉構造改革以来、福祉業界に定着した権利擁護の概念と制度。だが実のところ、その定義は論者によってまちまちで、現場では混乱もみられる。権利擁護制度の構築にかかわってきた著者があらためて理念を整理し、制度発展の道筋を提起する。
○著者略歴
平田 厚
弁護士。1985年3月東京大学経済学部卒業、1990年4月第二東京弁護士会登録。1996年9月~1997年9月ルーヴァン・カソリック大学(ベルギー)へ留学。2004年4月明治大学法科大学院専任教授就任(民法担当)。2012年1月日比谷南法律事務所設立(パートナー)
助川征雄ほか『福祉の現場で役立つスーパービジョンの本---さらなる飛躍のための理論と実践例』河出書房新社,2012.1
○内容
福祉分野において、現場で働くワーカーたちの悩みなどに対して支援する方法“スーパービジョン”。本書はスーパービジョンを行うための知識や理論をはじめ、多くの実践例を紹介している。