新刊案内

著者は、日本医療社会福祉協会主催の記録に関する研修で講師をされています。4年程前に、京都会場で講義を受けました。日本人かつ臨床経験のある方が書かれる記録をテーマとした書籍というのは興味深いです。
八木亜紀子『相談援助職の記録の書き方』中央法規 発売日:2012年09月10日 B5判,200頁 価格:2,310円 ○著者略歴(カリフォルニア臨床心理大学院HPより転載) 臨床心理学研究科講師 カリフォルニア州認定クリニカル・ソーシャルワーカー 国際EAP (Employee Assistance Program) 協会認定EAプロフェッショナルウィスコンシン大学大学院ソーシャルワーク修士課程修了 同志社大学大学院アメリカ研究科博士課程単位取得満期退学。サンフランシスコのRichmond Area Multi-Servicesでジャパニーズ・カウンセリング・プログラム・ディレクターとして日英両語で個人、家族、グループ療法を行うとともに、日系コミュニティへのアウトリーチに従事した。またニューヨークのAon ConsultingInc.でエグゼクティブ・コーチとしてリーダーシップ養成トレーニング、コーチングを日英両語で行った。帰国後(株)イープでEAPスーパーバイザーとして従業員支援と、臨床心理士産業カウンセラー保健師PSWにスーパービジョンを実施、EAP専門家養成講座を企画運営した。また筑波大学男女共同参画推進室で心理カウンセラーとして教職員のワーク・ライフ・バランスに関する支援を提供した。現在は社会福祉法人JHC板橋会ワーキング・トライで就業・生活支援アドバイザーとして障害者の就労支援に携わるとともに、東京学芸大学特任准教授として女性研究員支援を行っている。 ○内容 『根拠ある記録』を素早くつけてスッキリ明日を迎えましょう。 電子カルテの導入や説明責任、個人情報の開示請求など、近年相談援助職の記録には高い客観性と専門性が求められている。本書では、記録に必要とされる要素や用いるべき語句、実際の記録の添削例などを収載し、限られた時間で的確な記録を残す具体的なノウハウを提示する。 ○目次 第1章 対人援助職に求められる記録  記録は誰のために書くか?  歴史的背景  援助職に求められる倫理的責任と法的義務  記録の果たす役割 第2章 記録に必要とされる要素  名文家は良い援助職にはなれない  面談中の情報を記録する  情報に基づいて問題を把握する  問題を解決するための支援計画を作成する  計画の実施、フォローアップとモニタリングをする 第3章 実践で活用できる記録のフォーマットと表現集  実践で活用できる記録のフォーマット  専門家として適切な表現集 第4章 記録の実際―――事例と解説  医療現場の記録  高齢者施設の記録  ケアマネジャーの記録  就労支援の記録  カウンセリングの記録