新刊案内

久し振りの新刊案内です。 週刊社会保障編集部編『平成25年版 社会保障便利事典』法研,2013/2/15 ○内容 複雑な社会保障を、一生のライフサイクルに沿ってコンパクトに解説した一冊です。 社会保障関係者、社会保障に関心のある方必携です!! ○目次 第1章 妊娠・出産・育児・児童 働く女性のための保護/出産費用に関する保障/母と子の健康に関する保護と保障/児童の育成に関する保護と保障/障害のある児童に関する保護と保障/母子家庭に関する保護と保障/学校生活に関する保護と保障 第2章 病気・けが・障害 医療(費)に関する保障/障害に対する所得保障/障害者に関する保護と保障/特殊な疾病に関する保護と保障 第3章 労働災害と職業病 業務上(通勤途上)の事故に関する保障/被災労働者に関するアフターケア/労災保険適用外労働者の業務上事故の補償 第4章 交通事故 自動車事故に関する補償 第5章 失業・再就職・両立支援・雇用 失業者に関する保護と保障/再就職者などに関する保護と保障/育児・介護を行う労働者に関する保護と保障/特定求職者に関する保護と保障/障害者の雇用の促進と職業の安定/事業主等に対する助成金、奨励金 第6章 生活困窮者 生活困窮者に関する保護と保障/低所得者に対する保護と保障/自然災害等被災者に対する救済 第7章 高齢者 年をとったときの所得保障/高齢者に関する医療・保健・福祉 第8章 死亡 葬祭費用に関する保障/遺族に対する所得保障 附 関係施設一覧 ○コメント 新人MSWに必須。大学で学んだ社会保障制度を活用するために、対象となる制度が具体的にどの窓口で相談すればよいのかが分る実践的1冊。
宮本節子ソーシャルワーカーという仕事 (ちくまプリマー新書) 』筑摩書房,2013/2/5 ○著者略歴 1943年生まれ。日本社会事業大学卒業後、地方公務員福祉上級職を16年勤め、89年から全国社会福祉協議会社会福祉研修センター専任教員、95年から2004年まで日本社会事業大学付属日本社会事業学校専任教員としてソーシャルワーカー育成に携わる。現在、「ポルノ被害と性暴力を考える会」世話人として、女性や子どもに対するポルノ被害や性暴力を訴える社会活動に取り組んでいる ○内容 ソーシャルワーカーは、社会の中の居場所を見失った人を、支え育てて、暮らしてゆく環境を整える仕事。困っている事情、家族関係や社会関係は多岐にわたるので、具体的な行動はさまざまですが、でも大切なことはひとつです。今後ますます必要とされるこの仕事に、ほんとうに大切なこと、教えます。 ○目次 第1章 ソーシャルワーカーが対象とする人々(人生を見直すきっかけをつくる 守備範囲は非常に広い ほか) 第2章 ソーシャルワーカーがやっていること(“なかなか死ねない、のですか?” “その人、確かに放火はしたけど、でも、手加減してます!” ほか) 第3章 ソーシャルワーカーの力(相手を動かす三つの要件 知識と技術が重なり合って ほか) 第4章 ソーシャルワーカーの仕事の広がり(ソーシャルワーカーの起源 一九四五年という転換期 ほか) ○コメント 新書でソーシャルワークが「中心的」に取り上げられるのは恐らく初めてでは?入門書として新しい1冊になりそうです。
副田義也『福祉社会学の挑戦――貧困・介護・癒しから考える』岩波書店,2013/1/17 ○著者略歴 1934年生まれ。社会学者。筑波大学名誉教授、あしなが育英会副会長。専攻は福祉社会学、歴史社会学筑波大学定年退官後は、金城学院大学教授、福祉社会学会初代会長などを歴任 ○内容 生活保護には援助を求める人びとを拒絶するしくみが内在し、老人・障害者介護にはつねに管理の側面が伴う。そして、福祉サーヴィスを受けることがもたらす負の烙印…。多様な現場の実例から、福祉にまつわる光と影を見据え、人間のための福祉をめざす。日本の福祉の本質を照射し、福祉社会学の可能性をさぐる、知的冒険の書。 ○目次 1 貧困問題と福祉の機能(生活保護における逆福祉システムの形成 貧者の権利とスティグマ) 2 ケアすることとは(ケアすることとは―介護労働論の基本的枠組 青い芝のケア思想 老人ホーム像の多様性と統一性) 3 死別体験と癒しの過程(自死遺児について・再考 震災体験の癒しの過程における「重要な他者」と「一般的他者」) 4 二〇世紀からの展望(日本文化の可能性 社会主義の不在と社会福祉の行方 二〇世紀素描―一九九八年三月・筑波大学・最終講義) ○コメント 大分の先生のBlogにて知りました。
青木聖久『精神障害者の生活支援: 障害年金に着眼した協働的支援』法律文化社,2013/1/18 ○著者略歴 1965年兵庫県淡路島生まれ。1988年日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科卒業。2004年京都府立大学大学院福祉社会学研究科福祉社会学専攻修士課程修了。2012年龍谷大学大学院社会学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了。1988年~1991年慈圭病院(岡山)PSW。1991~2002年関西青少年サナトリューム(神戸)PSW。2002年~2006年NPO法人居場所サポートセンター西明石(小規模作業所)(兵庫)所長/PSW ○内容 精神科ソーシャルワーカーとしての長年の経験を活かし、精神障害者が地域社会でよりよく暮らすための支援システムの構築を提起。 ○目次 序章 研究の主題と方法 第1章 1980年代後半以降の「精神障害者の生活支援」の研究及び実践動向 第2章 多様な価値観と障害年金とのつながりに着目した精神障害者の生活支援 第3章 精神障害者の暮らしと障害年金を受給しやすい社会のあり方 第4章 精神障害者の当たり前の暮らしの実現に向けた家族の挑戦 第5章 PSWによる障害年金受給支援と権利性の保障 第6章 障害年金を専門とする社会保険労務士とPSWとの協働モデルの構築 終章 障害年金受給支援におけるシステム構築と精神障害者の生活支援論 ○コメント 精神障害者障害年金申請を通した生活支援。重要だと思います。