新刊案内
藤田孝典 『ひとりも殺させない: それでも生活保護を否定しますか』堀之内出版,2013.2
○内容
生活保護の「不正受給」が批判されるなか、その急先鋒である片山さつき衆議院議員に国会で目の敵にされた、弱冠30 歳のNPO 代表の若者がいる。
貧困の最前線で生活困窮者を支援し、生活保護受給者に住まいを提供してきた彼は、生活保護の実態を熟知している。生活保護の現場で何が起きているのか? 本当にそれは「不正」なのか?
いま話題の「不正受給」問題で、決して報道されることのない事実とは?そして、本当に必要な生活保護制度改革とは何か?
○著者略歴
1982年生まれ。社会福祉士、NPO法人ほっとプラス代表理事。2002年から東京・新宿区などで、ホームレス支援ボランティアに参加。2004年にはNPO団体ほっとポットを立ち上げ、さいたま市でホームレスの訪問活動を独自に展開し、アパート探しや生活保護の申請支援などをおこなう。反貧困運動においても、反貧困ネットワーク埼玉代表として活躍。2011年には、活動を広げるために新たにNPO法人ほっとプラスを設立。2012~13年に厚生労働省社会保障審議会「生活支援戦略と生活保護制度の見直しを検討する特別部会」にて委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
○目次
1 すぐそばにあった貧困
2 「不正」か、孤立死か
3 死ぬときくらい、人間らしく
4 ほんとうの自立を支えるために
5 生活保護改革をこう考える
6 新時代の社会福祉をつくろう