平成25年度第6回入院医療等の調査・評価分科会(平成25年7月17日)

平成25年度第6回入院医療等の調査・評価分科会が、平成25年7月17日に開催。診療報酬調査専門組織の下部組織として、平成24年8月1日に第一回分科会が開催されています。 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000036hdq.html この分科会の設置されている目的は、「『平成24 年度診療報酬改定における中医協答申(平成24 年2月10 日)附帯意見』において『病院機能に合わせた効率的な入院医療を図るため、一般病棟入院基本料、亜急性期入院医療管理料等の見直しについての影響を調査・検証するとともに、その結果を今後の診療報酬改定に反映させること。』『慢性期入院医療の適切な評価の見直しについて引き続き検討を行うこと。』等とされていることに基づき、入院医療等の診療報酬上の評価の検討にあたっての技術的課題に関し、専門的な調査及び検討を行う。』」とされています。 今回の分科会では、一般病棟入院基本料(7対1)の算定要件として、以下の論点が厚生労働省側から提示されました。
○ 7対1入院基本料を算定している医療機関は、長期療養を提供するのではなく、複雑な病態をもつ急性期の患者に対し、高度な医療を提供するべきという意見についてどのように考えるか。 短期滞在手術・特定除外制度(慢性期入院医療の適切な評価) ○ 7対1入院基本料を算定している医療機関のあり方を踏まえ、平均在院日数の算出において、治療や検査の方法等が標準化され、短期間で退院可能な手術や検査の取扱いをどのように考えるか。 ○ 退院支援の強化と受け皿となる病棟の評価を検討することを前提に、特定除外制度については13対1・15対1と同様に見直すことについてどのように考えるか。 重症度・看護必要度の項目について ○ 調査結果を踏まえて、「呼吸ケア」「時間尿測定」の見直しについてどのように考えるか。 ○ 「呼吸ケア」については、痰の吸引を定義から外す等の見直しについてどのように考えるか。 ○ 「創傷処置」については、褥瘡の処置を定義から外す等の見直しについてどのように考えるか。 ○ 新しい項目の追加と項目間の相関の強いものについて、その取り扱いをどのように考えるか。 その他の指標 ○ 例えば、年間手術実施件数や全身麻酔手術件数等の診療実績を要件にすることについてどのように考えるか。 ○ 現在の7対1入院基本料を算定している医療機関の在宅復帰率を踏まえ、自宅及び亜急性期・回復期病棟へ退院又は転棟した患者の割合を要件にすることについてどのように考えるか。 ○ 急性期入院医療を担う医療機関の機能や役割を適切に分析・評価するため、DPCデータの提出を要件にすること についてどのように考えるか。 ○ 高齢者の急性期病院への入院が増える中、入院中のADL低下や褥瘡の発生等を防ぐため、急性期病棟における早期からのリハビリテーション等を要件にすることについてどのように考えるか。
今後8月上旬目途に中間とりまとめ案を作成する予定とのこと。色々な全国データも掲載されており、自院のデータと比較する資料にもなるかと思います。